行田法舎(ぎょうでんほうしゃ)のブログ

医療福祉と文芸が専門の田辺と申します。どうぞよろしくお願いします(^o^)

行田法舎(ぎょうでんほうしゃ)のブログの新着ブログ記事

  • 231018詠

    231018詠 泪流れ次第に涸れて冬隣 良君 良く守る党成る小春隣かな 祝保守党4句 冬麗も近しと党が立ち上る 小春隣希望宛ら党が立つ 民守る小春心地の党と見む (短歌の部)

  • 231017詠

    231017詠 秋風に吹かれて海を黒揚羽 此の日頃親しき友に秋の蝶 うそ寒や自の悪を他に嫁す輩 あしひきの両子満山装へり 早々と秋の炬燵も愛狗ゐず (短歌の部)

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  • 231016詠

    231016詠 寒ざむと秋時雨降る夕かな 暮の街秋灯のなき通りあり 秋深し君亡き部屋の一と所 空しさを遣らふ術なし秋時雨 君死んで即是空の秋の暮 (短歌の部)

  • 231015詠

    231015詠 此の日頃秋の蝶見ず庭無音 かにかくに秋長くるらし風の中 然らんば並べてが夢かえのこ草 蟷螂も枯れ始めしか木に縋り 蛹は命あるのか不動秋風裡 (短歌の部)

  • 231014詠

    231014詠 狗の寝ねし居間の一角ひそと秋 研三も道夫も来たり居間の秋 老いは皆星座と移る秋思かな 秋深し老体に入るコーラ液 人見知り今も治らず老の秋 (短歌の部)

  • 231013詠

    231013詠 黒光りする油虫即潰す 本能はただ油虫潰すのみ 芒原より入りしか医務行政 龍胆の香が亡者らの死を嘆く 吾亦紅なほ夢を追ふらしく立つ (短歌の部)

  • 231012詠

    231012詠 刈り残す秋草を抱き揚羽の子 代々を受け継ぎ庭の秋揚羽 うそ寒の庭には来ぬよ揚羽蝶 事務所裏茶の木に初の蕾かな 君死んで我が家しんしん秋思満つ (短歌の部)

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  • 変体仮名いろは

    いつも短歌の方が読みにくいと思うので 変体仮名のいろはを表にしてみました 参考にしてください(^o^)

  • 231011詠

    231011詠 実紫湯の街は常湯気が立ち 鉄線花色褪せること知らぬらし ランタナの鉢に囲はれ世に馴染む 愛狗逝き秋日意義なき時が過ぐ 刈り残す草に縋るや秋揚羽 (短歌の部)

  • 231010詠

    231010詠 しんしんと愛別離苦の秋夜かな えのころと蓼の宴を垣間見る 穂芒に首撫でられて芋探す 薙野とふ古き平を自然薯掘 積置が秋某日に座右の書 (短歌の部)

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  • 231009詠

    231009詠 語らひは秋の蝶には勝り得ず 子を背負つて母親バツタ頼もしき 長鎌で秋の庭草薙ぎにけり 何したき事とてもなく秋日和 十月や積置の書が友になり 吉田栖堂三体千字文 (短歌の部)

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  • 231008詠

    231008詠 手繰る許りの蔓にはあらず葛の花 境界はここぞと咲けり曼珠沙華 ほぼ風に酔ひしれてをり秋桜 紫蘇のをしごいて後は塩まみれ すすき野にともに遊びし師も逝きぬ 内田師 (短歌の部)

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  • 231007詠

    231007詠 庭に咲く野草が嬉し蓼の花 日遅れの満月見たり早出路 愛犬が日毎遠のく神無月 神の留守良君きみも出雲かも 庭に咲く蓼に故郷が顕ちにけり (短歌の部)

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  • 231006詠

    231006詠 神無月墨書仕上がる一八丸 句集ヒトハマル 四百句の自選句集に月明り そこはかとなし別離後の神無月 蓑虫の宙に眠れる風の中 庭畑に草の穂立たす残生か 昨日のささやかな発見 1 庭の刈り残した茗荷の茎に黒揚羽の蛹一つ 2 事務所裏の空地の茶の木に数年経て蕾一個 (短歌の部)

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  • 231005詠

    昨日は、地元書士会の 元支部長K先生を往訪し懐かしかったです。お互い年をとったが元気で過ごしましょうと約しました。 231005詠 鰶(このしろ)の酢漬三枚笹で飲む 学生時佐世保四ケ町 鈴虫が禁忌事項を闇に為す 蟷螂よ鎌を上ぐるに疲れしか 楓紅橋鯊の砂場を夜にせり 蓑虫が我が様に似て風の中 (短歌... 続きをみる

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  • 231004詠

    231004詠 声かけて秋の蝶呼ぶ庭遊び 愛狗逝きそこはかとなし秋の夜 良夜とぞ人は言ふとも寂しき夜 老人が時もて余す良夜かな 愛犬よ汝も出雲か神となり (短歌の部)

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  • 231003詠

    231003詠 転職の夢覚めにけりそぞろ寒 山越の廁を借るや秋燦燦 宮居の秋竹笛吹に銭を遣る 落葉踏み八間石の山路越す 笹背負つて芋掘人が山下り来 (短歌の部)

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  • 231002詠

    231002詠 柿食うて時移ろふを得心す 自失して物とり落す神無月 遠離る揚羽見送る神無月 黄ちやん黒ちやん秋の揚羽を愛しけり 二人一頭忽ち崩れ晩秋に (短歌の部)

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  • 231001詠

    231001詠 風鈴が鳴らず秋来て部屋の中 釣竿が無用のままに九月尽 良夜とは言へぬ夜かな狗を亡くし 良君の亡き居間に差す月明り 愛犬と永久の別離や月の夜 (短歌の部)

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  • 230930詠

    230930詠 別離していや更けわたる九月尽 晩秋は少しく鬱が気にかかる 一瞥し去りたり秋の黒揚羽 寂しくて秋の揚羽に声をかく 秋の蝶汝(なれ)も時間に遅れたる (短歌の部)

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  • 230929詠

    230929詠 今日が本当の良夜です。月が見られるかどうか(^^) 老の暇舞茸汁で払ふとす 松手入人に好かれぬ枝が伸び 秋の蝶待つ日々にして時余る 蜥蜴の子ラピスラズリの青得たか 地虫鳴く街に居着くも久しけれ (短歌の部)

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  • 230928詠

    230928詠 弔ひは愛狗に捧ぐ秋彼岸 舐めし君去り空の腕秋の風 一心同体の君欠けてより秋深む 良夜とふ君の名の夜更けわたる 音立てて首振る君を恋ふ良夜 (短歌の部)

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  • 230927詠

    230927詠 つつましや白き小連の紫蘇の花 しげり葉に埋もれて香り葛の花 地虫鳴く荘園に住み居着きけり 鶴見岳山麓に住み天高し 蟋蟀を聞けるつもりや老耳は (短歌の部)

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  • 230926詠

    230926詠 秋の夕村に七つの灯が点る 両子寺のしぐれ紅葉はまだ早し 変哲のなき山肌に葛の花 刈田にて遊ぶ子ら見ず山の村 雲行くや然るに深し我が秋思 (短歌の部)

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  • 230925詠

    230925詠 為す事を常に探すや老の秋 「八月の二本芋」とふ九月かな 炭窯に近く山芋掘りにけり 馬挽きし重爺様も老いにけり 赤く熟れそろそろ目立つ烏瓜 (短歌の部)

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  • 230924詠

    230924詠 その奥にまだ何かある曼珠沙華 秋冷を希ふ我が身に秋灼くる 爽やかや街路に風が吹くのみに 愛犬の死が限りなし秋の夜 岩登りの夢覚めしかはそぞろ寒 (短歌の部)

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  • 230923詠

    230923詠 秋彼岸我が思考域実験も 生活の域出ぬ思考秋彼岸 思考みな愛狗に至り秋を積む 一生(ひとよ)とは食にあるらし馬肥ゆる 狂ひたる季節やうやくそぞろ寒 (短歌の部)

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  • 230922詠

    230922詠 搗く一升と一声鳴けり法師蝉 我に馴れ寄り来る揚羽庭の友 蜥蜴さへ我が近く来る庭遊び 秋さへや炎熱地獄代のカオス 黄揚羽が一瞥をして去りにけり (短歌の部)

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  • 230921詠

    230921詠 昔むかし別離のありき秋冷に 若過ぎの無明の別離露けさに 秋灯下静寂が思考迫らする 昼の街だらんとするが佳し九月 年寄が探して何かする九月 (短歌の部)

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  • 230920詠

    230920詠 廁まで従き来し愛狗亡し九月 苦労せし九月は稔り十に富む 言語起源思索 富む元は十の一にて土小春 同じく言語 水やれば揚羽が来る庭になり いくたびも礼言ふ如し黄揚羽は (短歌の部)

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  • 230919詠

    230919詠 今日は正岡子規の忌日(子規忌、糸瓜忌又は獺祭忌)なので5句 生きざまに憧れ来り糸瓜の忌 子規忌けふ久しく為さぬ歌も詠む 大食のその為人獺祭忌 糸瓜忌や我はさしづめ零余かも 氏神も秋のけしきや歳神社 (短歌の部)

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  • 230918詠

    230918詠 愛犬の事切れしより仲秋に 綱吉公に似る一生かも揚羽待つ 蛼(いとど)跳び犬事切れし床がある 終章はかくの如きか虫時雨 芋虫を今年も愛し迎へけり (短歌の部)

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  • 230917詠

    230917詠 我が庭の秋譬へれば「草だらけ」 水やれば揚羽蜥蜴に家守来る 水やれば揚羽咫尺に挨拶す 黒揚羽この頃親し近く飛び 揚羽らとこの頃親し庭守は (短歌の部)

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  • 230916詠

    故里両子5句(風の行方) 家裏の谷子に生れて秋の風 川端のすすきの穂にも暮の風 芋掘人の山下る傍無住寺 秋の風行方は知れず両子谷 紅葉して知る住職が三代目 (短歌の部)

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  • 230915詠

    230915詠 老いらくの片恋もあれ空気澄む 愛犬の首振もなく空し秋 狗を容れて黄泉は楽しか曼珠沙華 狗の舐めし腕が手ぶらに街気澄む 用無しの両の手軽し秋の日に (短歌の部)

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  • 230914詠

    230914詠 秋なほも癒ぬ愛犬別離症 寒暖のニ季節となり秋猛暑 コスモスは風から生れし天使かも 意味のなき言の葉に吹け秋の風 遅れいで怯まぬ秋の入道雲 (短歌の部)

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  • 230913詠

    230913詠 へろへろといづくへ行くや秋の蝶 蜻蛉(とんぼう)の飛ぶ故里や子らのゐず 芋の葉を分けて薙野の畑を過ぐ 国東の道コスモスの右左 父の属しし句会の名なる紫苑咲く(別府の紫苑:小池森閑主宰) (短歌の部)

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  • 230912詠

    230912詠 クボドン山や団栗の木に風渡る 山芋を掘る赤土の匂ふ中 愛狗亡き板間に冷えて夜長なる 連作のいつまで続く秋灯下 草さへや稔りに入りぬ湯郷ここ みなさんが、もし俳句を仕事に役立てるとするなら、イデア(ビジョン、キャッチコピー又は企画書)に使ってほしいです 例えば  けふからは過去拘らず... 続きをみる

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  • 230911詠

    230911詠 皿に載せ歴史となりぬ桜餅 改作 実るには至らぬ一木柿紅葉 入道に制圧されて秋の空 秋暑めと抗ひ白花猿滑 白旗で秋の炎暑に降参す (短歌の部)

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  • 230910詠

    230910詠 えのこ草愛狗は君になりゐしか 秋思かな由布山麓は音眠り 由布麓や花野は過去を溜むる場所 萩咲いて心の澱を清算す すすき原社会に出でて来し由布野 (短歌の部)

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  • 230909詠

    230909詠 夜長覚め凝る両顎を指圧せる 風池とは秋風溜まるツボか圧す 秋深み大河ドラマがつひに死す 過去は秋思専門員に学びしも すすき野を狗と彷徨ふや夢の中 (短歌の部)

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  • 230908詠

    230908詠 別れより滲み出づる句に秋深し 狗のみ霊なれ帰り来よ秋長くる 狗の踏みし板間に寝ねて秋思かな 掛軸の狗に見守られ秋深む 老我にまとはり来るや秋の蝿 (短歌の部)

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  • H2の47号機打上成功!

    H2の47号機、今し方スリムも分離し、全て成功のようです。おめでとうございます!

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  • 230907詠

    230907詠 秋の蝿遅出あはれに嫌はれて 老人の早寝長夜の未明覚め 老人の昼夜逆転夜長なり 幻聴に虫の声きく如くをり 燈火親し句作りのみの暇潰し (短歌の部)

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  • 230906詠

    230906詠 幻聴か否かかすかに鉦叩 蟋蟀をこの頃聞かず老耳は 合と首の草書に悩む夜長かな 擽れば梢が踊り猿滑 さしあたり我が行末か朧月 (短歌の部)

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  • 230905詠

    230905詠 未明より秋の時雨ぞ身に沁むる 内に住むトカトントンに秋時雨 団体の力学を出て秋灯下 板に付く孤独も親し秋の家 鰯雲現役もどき死守すべし (短歌の部) 初めてですが、活字を付してみますね 85 アカシアの樹林の丘は一様(ひとさま)に凪ぎたる能登の    海に斜(なだ)るる 86 春潮... 続きをみる

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  • 230904詠

    230904詠 わたつみに真水湧くとふ葉月潮 行かずなり久し茅場の思ひ草 乙女らがはなりの髪の山花野 秋の灯のしたしき未明一句とす 秋空といふに居座り入道雲 (短歌の部)

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  • 230903詠

    230903詠 これほどのものかや秋の一句得る 思考してコギトエルゴスム秋深し 一ニ三とは文字か棒切か葉月尽 生きは行き往くさは戦露の家 暖竹が生え潮入の秋の川 (短歌の部)

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  • 230902詠

    230902詠 愛犬の啼く幻聴も夜長なる 鰯雲収束の気のまさる時 野分にて一時揺らぐ街樹かな 木に登る蓑虫見つつ同情す 石ころを根つから好み秋の浜 (短歌の部)

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  • 230901詠

    230901詠 触りたきものに故里の秋の土 爽やかや心はなべてきみの眼に 老につれ疎遠の深き露けさよ やや寒に昔の恋の思はるる 遅るるも臆せず秋の入道雲 (短歌の部)

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  • 230831詠

    230831詠 季語前置なじか芸なき夜長かな 俳句とふ一カンタータ秋の風 はつ夏に狗は逝きにけり秋悲し 実景が思ひを起こす秋の海 秋の夜俳句音読法に凝る (短歌の部)

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  • 230930詠

    230930詠 白き塔あまたが謎の海市立つ 水引に水の傍へと告げらるる 萩の咲く山麓までの我の旅 土ありてこその命か秋の土 闇と時甦るいま秋の夜 (短歌の部)

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  • 230829詠

    230829詠 少年の心もてよと数珠稔る 鯊釣の鈴の音する風の中 愛狗死に今年は赤し彼岸花 EVの無音接近秋暑し 我が家の狗神ニ柱空気澄む (短歌の部)

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  • 230828詠

    230828詠 憎しみの権化の百足潰しけり 宗匠に遠く及ばずとろろ飯 秋深し反故の紙積む常の居間 他を貶す思想に触れて倦める秋 愛狗逝き露けさいよよとめどもなし 注)上記の正誤(よろしくどうぞ)正「フェルマータ」誤「フェルマーク」 (短歌の部)

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  • 230827詠

    230827詠 板敷に覚めて打坐する秋未明 板敷の硬さに愛狗おもふ秋 紙魚出るや瞬時に命潰しけり 季節をば下げたる百合の残暑かな 過ぎて来し悲歓離合や星祭 (短歌の部)

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  • 230826詠

    230826詠 鯊釣や岸に鈴の音ちりりんと 妥協せぬらしき白花木槿かな 庭なかに穂の嬉しけれえのこ草 狗の寝ねし板敷の間に秋の夜 犬好きの一生でよろし秋未明 (短歌の部)

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  • 230825詠

    230825詠 ウイキペデイア何の権威ぞそぞろ寒 電波をば牛耳る外資秋深し 大河などとうに滅びて無為秋夜 音色いま雑音といふ虫時雨 趣味域の歌人もよけれ秋深し (短歌の部)

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  • 230825詠

    230825詠 ウイキペデイア何の権威ぞそぞろ寒 電波をば牛耳る外資秋深し 大河などとうに滅びて無為秋夜 音色いま雑音といふ虫時雨 趣味域の歌人もよけれ秋深し (短歌の部)

  • 230824詠

    230824詠 桜葉の揺れて眩しき秋日かな 老人は家籠るのみ秋暑し 甘草も露草も我が庭の花 水やれば黄揚羽と来る蜆蝶 夕立後揚羽舞ひをりにはたずみ (短歌の部)

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  • 230823詠

    230823詠 狗の歩みし床に手を置く秋思かな 七から八のまじなひ不思議星祭 露の世や肥大化の自が他を呑んで 自他不ニの国ありがたし秋深む トラブルは二元で来るか秋の謎 (English) stretch my arms on the floor. where my dog had been li... 続きをみる

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  • 230822詠

    230822詠 水流す庭トンボ来て産卵す 狗を思ひ寝ねらへずゐる秋夜かな 別離苦は母大人狗へと秋思生む 書士了へて自由の身なり空高し 由布麓は萩さく頃か詩心(うたごころ) (短歌の部)

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  • 230821詠

    230821詠 狗の遺品蛙のコースター秋に入る 狗の占めし部屋に常寝る秋夜かな 善悪が転換しゐる秋暑し 事勿れ主義蔓延し秋を積む 野分去りまたの日に駄句出来上る (短歌の部)

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  • 230820詠

    230820詠 秋陰に人腰かけて願かくる 物と力そを知る意志に空気澄む 虫の夜行田脱却法が成る 決意して狗の死顔を見得し秋 転生し狗よ帰り来よ虫しぐれ (短歌の部)

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  • 230819詠

    230819詠 虚に流れ世のほとほとはそぞろ寒 我が生きを譬へば庭の零余子かな 寒蝉や世に心庭に加奈可那と 立秋に耳百葉集編み始む 寒蝉が鳴く卓上に耳百集 (短歌の部)

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  • 230818詠

    230818詠 「か」で結び讃嘆つづく秋の風 ぐうたらか剽軽か逆さま金魚 観念し蓑虫つひに木に下る 孤独かな黄揚羽に日々声かけし 秋霖に会話が欲しい老夫婦 (短歌の部)

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  • 230817詠

    皆さんお盆も終わりましたが、いかがでしたか 私の方、愛犬の初秋祭の弔いも終え、やっとこれから普通に歩んで行けます 今日からまた、文芸を始めさせていただきます 230817詠 露けさや彼の岸が今しのび寄る 天の川七から八へ人流る いなびかり閨とは過去を残すもの 鱗雲大人発ちてより世が乱る 星流る我が... 続きをみる

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  • 盆休みお知らせ

     12日から16日まで盆休みとし、したがって 出句は17日からとさせていただきますので、 よろしくお願いいたします

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  • 230811詠

    230811詠 唐黍食ひ言葉貧しく「うん甘い」 昔より死が近き日に星祭 天空を羨しと仰ぐ星祭 係累を全て肯ひ墓洗ふ 山へ来よ上り来よとぞ葛の花 (短歌の部)

  • 230810詠

    230810詠 夫婦先師に師事三十年黄月忌 朝焼が往くさ帰るさ海けぶる 卓上のパインが匂ふ秋未明 盗み入る賊討ち果たせ花柘榴 紅のカンナ燃ゆるや戦なほ (短歌の部)

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  • 230809詠

    今日はなぜか川柳になってしまいました(^^) 230809詠 テレビなき間諜時代秋に入る 中国の警察も居る秋思かな 外資いま無法乗取秋冷す 大蔵の掌の上虫鳴けず 暗殺が擁護と無視にそぞろ寒 (短歌の部)

  • 230808詠

    230808詠 湿漉漉爽爽爽と秋に入る 水引の花に誘はれ墓参り 囲りみなリモコン社会秋に入る 黄揚羽も庭の住人水を打つ 息吸ふも吐くも苦しき残暑けふ (特別詠)今日は8月8日私の短歌の先師佐藤佐太郎先生の忌日で季語では「黄月忌(こうげつき)」でオーソライズされています。よって5句。  黄月忌に 歌... 続きをみる

  • 230807詠

    230807詠 つけペンの朱色のインク秋に入る 終活は了へてはならぬ秋思かな 癒す句に謝し奉り盆近し この街の救急優る気澄むよ 一人揉む脚のたゆさや秋の夜 (短歌の部)

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  • 230806詠

    230806詠 愛狗との別れが遠くなりて秋 まつはり来る黄揚羽は狗の転生か 舐めくれし右腕空し秋に入る 打坐なして十有余年天高し ウクライナ負けるな咲かせ花柘榴 (短歌の部)

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  • 230805詠

    230805詠 老の身の検束かるし秋風裡 爽やかや夕風の入る玄関は 緑陰に老人救ふ神の蔭 日商を通り抜けして青田かな 於溜池 秋思かな見るテレビなき沈黙は (短歌の部)

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  • 230804詠

    230804詠 沖つ方海たぎつ見え残暑かな まだ迷い笑 一人立ちせし頃おもふ朝の焼 庭に来る黄揚羽蜥蜴水を打つ 転生し愛狗帰れや秋に入る 夕涼の風の恵よありがたう (短歌の部)

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  • 230803詠

    230803詠 鼻筋を直し初秋の一画とす 山の絵に一句を付して秋思かな 拘りて約五十年秋の鬱 秋寂し山くきやかに見え過ぎて 水打てば近く来て秋蝶の礼 (短歌の部)

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  • 230802詠

    230802詠 人差指で草書をなぞる残暑かな 指文字の形整ふなき残暑 秋暑しいまだ引摺るペツトロス 終活といふ諦念も秋に入る 初秋が先づは己の影に来る (短歌の部)

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  • 230801詠

    230801詠 雷鳴る夜カンテラ点けて身を潜む 蚊帳に入り匂が時を遡る 盆近き真非ニ榊弥茂る 岩屋根の下に願かけ秋を待つ 夏負といふお墨付無為通す (短歌の部)

  • 230731詠

    230731詠 今の世の防人に咲け合歓の花 蝕まる虫喰の世にカンナ燃え 灼路へと出づる気のなく事務籠り 日傘して人には光る時がある 氷水飲んで確かに生きてゐる (短歌の部)

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  • 230730詠

    230730詠 夏の航比売の島とふ離島まで 川に入り涼とる我の夏休み あひびきの呪ひに似るハンカチか 日々に飲みビールもつとも生甲斐に 日傘して女人のいよよ艶を増す (短歌の部)

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  • 230729詠

    230729詠 甚平が常着となりて余生かな 子供らも幼かりしよ砂日傘 田草取努力は報はれる形 毒消のクロマイ大き忘れざる 大方は恋を辿りし登山かな (短歌の部)

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  • 230728詠

    230728詠 炎日やこぞは一偉人みまかりし 炎天へ召されし御霊帰郷とぞ 納骨といふ避暑もあれ渚村 軽装の弾む体を元気とふ 暑気払せんと願ふも疎遠の身 (短歌の部)

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  • 230727詠

    230727詠 うすものの中に知性の腕が見え 梅を干す陽の清浄を貯むるべく 潮浴びの渚はむしろ恋探す 帰省して座敷に兄と腹晒す キャンプして坊ケツル讃歌唱ひしか (短歌の部)

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  • 230726詠

    230726詠 夏山や高所が恐しいまむかし トラウマの夏山岩上なる孤独 蔓伝ひになぜ登りしか夏の山 夏山の鬼の背割をなほ恐る 汗ばんで男は俗をまとふかな (短歌の部)

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  • 230725詠

    230725詠 高血圧を怖る炎暑の朝より もしかして熱中症か水を飲む 早めにと血圧薬のむ暑さ 盆用意にと早々の墓掃除 貧たれと辛抱につく土用かな (短歌作品)

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  • 230724詠

    230724詠 夕焼けて山がしばしの自愛かな 炎天に晒すべき罪出し尽す 炎天の湾に和みの白き船 人生の整理をしをり暑を避けて 冷房の下には無為が定着す (短歌の部)

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  • 230723詠

    230723詠 青潮に近く廃墟の造船所 七月の主が替る割烹家 愛狗死に暮らしが無味の晩夏かな かくまでに暑は厳しきか老故か 年寄に炎日無用脳裡の意 (短歌の部)

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  • 230722詠

    230722詠 夕暮の向日葵は茎並び立つ あしひきの両子山体青仏 蝉の殻日毎に増えて庭移ろふ 我に似てぐずつく梅雨の熱帯夜 増税が目白押しなり梅雨明けず (短歌の部)

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  • 230721詠

    230721詠 緑蔭に入り都市はまだ余力あり 沖つ方海茫洋として暑し 炎天や老に重大何食ふか 足長蜂を追ひ払ふけふの庭仕事 初蝉を妻に見せすぐ放しやる (短歌の部)

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  • 230720詠

    海草のゆたのたゆたに夏日差 梅雨晴に日差ぢりぢりアスファルト あるかなく咲き山芋と芹の花 自高卑下の肥大を恐る溽暑なほ 暑き夏恐ろし我は家を出ず

  • 旅をしたくなりました

    行田法舎歴もかなり長くなり、近頃埼玉県の行田市 のことが気になりはじめました。ことしの秋くらい に旅して句を詠みたくなりました。先日タモリさん が紹介する番組を見て、古墳群の街や古い刀剣の出 土のことも知り、思いをつよくしました。またわ が家のルーツかもしれない田辺市にも。

  • 230719詠

    夏草の上飛ぶ蝶のへろへろと 南天の小花あはれや褒められず 文字摺や一生学べと母のこゑ 蓮の葉に早聖人の坐す所 しんしんと孤独がますや夏日差

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  • 230718詠

    夏草や国際化とふ生き難さ 宇宙駅飛ぶ炎天の下に住む 暴力も罵倒も現老の鬱 夏深し鬯草貢ぎし倭人とは 竹林を賢人去りて草茂る

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  • 230717詠

    河鹿鳴きをりし狐塚行かず久し 打坐なしし興慶寺なる夏座敷 蝉しぐれさへ笑ひたく初の打坐 憧れし都会に染みて老いて夏 そこここに梅雨茸いでて腐る庭

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  • 230716詠

    作務として黴を落とし終へ風呂に入る 希はぬも草は茂りて庭深野 梔子や浅川沿線十余年 木陰さへ日差に刺され百草園 いく年か浅川沿の夏の風

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  • 230715詠

    掌にとれば蛍はあをきインクの香 分け入るや青蘆といふ原始林 寝静まる頃おのづから闇の青 七夕や逢へば別れの八文字 万象無所徒黒黴の黒謎解けず

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  • 230714詠

    七夕や長浜様の終る日か 愛犬の神ニた柱ともに夏 暴力の賛美を憂ひ夏深む 死者貶すは日本人か夏深む 青蘆忌や命があまた種を蒔き

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  • 230713詠

    ぴんと張る粗紐に沿ひ稲を植う 田植田の畦に遊ぶ子小昼待 人要らぬ要らぬと植うる田植機は 何嘆くモーンモーンと牛蛙 芋井手といふ堰したし濁り鮒