早々と仕事納め式(形だけ)を済ませ ました。みなさん、今年はお世話にな りました。来年も4日に仕事始めをし ますので、よろしくお願いします。で はよいお年を!
2022年12月のブログ記事
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今日を今年の句を詠む最後の日とします(前倒し詠にて) 雪しきり風まで出でて降参す 虎落笛高度社会を見透かして しんしんとおほつごもりの懺悔かな 一年の憂を行かし大晦日 平凡に蕎麦食ふのみに年送る
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みなさんよいクリスマスを(^o^)!
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小鳥罠に使ふ櫨の実棒で突く 小鳥罠バネの冬木を曲げてみる 打詰(うつつめ)とふ小鳥罠にて鵯(ひよ)狙ふ 瓦落しの小鳥罠に落つ冬雀 小鳥罠肉のなき世に肉を狩る
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山茶花や国を喰はるること勿れ 石蕗の花このまほろばに身を生かし 火を焚くや清き炎でありぬべく 川岸に水振り落とす鴨らかな 日溜の土手がしたしき境川
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「サンタ来るかな」兄に囁き寝ね(いね)につく 手袋を待ちこがれゐる聖夜かな サンタ来し五十円玉と林檎一つ ネオン街人のまばらに聖夜かな 冬涸の川にかすかに水の音
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氏神の歳神社から淑気立つ 遠国の克苦を祈る大旦(おほあした) 初明かりなべてなるべし平らかに 初凪は神の恵みか癸卯明く みづのとの卯の年来る安くあれ
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老いし冬三方陣も役立たず 未明覚め老はヒーター炬燵より いよよ歳末悲歓離合が身に重し 初雪のかく難敵にならむとは 勝負が損得がみな去年今年
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霙降る峠を越してふるさとよ 冬ざれの似合ふ故郷と帰りをり 六郷の凍てつく道の涯故郷 俳談義して年忘れ兄と我 結び柳に水を吸はしめ年用意
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書に動く世の代書屋の年詰る 百草園に行かず久しも風邪猛り 東京は永久の夢かな令和冬 大人逝きて防衛進む冬木の芽 三法改正 書に代る電磁の世かな年惜しむ
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街路樹の無音に年の改る 癸卯とふ期待の希望初明かり 巌をもつらぬく流去年今年 竹山がしいんと音し大旦 大人刀自も彼岸へゆきて年の明け
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思考さへ固体に変へて凍つる夜 道端に氷柱が立ちて村しづか 足に敷く藁発酵し雪に勝つ 昭和貧しも然るに雪を怖れざり 親類が来ると囲炉裏に魚を焼く
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雪の日は宮に馬乗りして遊ぶ 悴んで母は厨に水仕事 霜焼の妹の頬いと赤し 戦紙(ぱつちん)にこの頃勝ちて稼ぎけり 竹馬に乗るや人より高くなり
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冬の山おのれがために聳り立つ 冬暖き午後老人のここかしこ 北国の温室(むろ)に実れるバナナかな 於新潟 峨々として眠れる山が過去を抱く すくれたるふくら雀よ縁へ来よ 「すくれる」は両子方言で「寒がる」
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国際の歪身近に冬深む 怨念と自高のもつれ凍まさる さしあたり日向ぼこ良し和平にて 先祖をばたふとぶ日々に年の暮 餅搗を止む古希過ぎし代書屋は
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わが国の月探査衛星HAKUTO-Rの打ち上げが 予定通り、アメリカのケープカナベラル基地 から行われました。あとは、月への軌道に無 事乗ることを祈ります。とりあえず打ち上げ の成功を祝します。
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友よりの歳暮ジュレ柑いただきぬ ジュレ柑は美味き杵築の蜜柑なる 蜜柑剥き顔見ぬ友をなつかしむ 睦みあふとふ羨しさ(ともしさ)に冬昴 しんしんと愛別離苦の寒さかな
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おにぎりも妻の技かな年の昏 冬耕に知るどくだみの底力 青草となりて庭芹年越すらし 年用意せんとおもふも戸を拭かず 青星の西へ傾き日々移る
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冬麗を窓外に時を持て余す 開業し働きぬいま日向ぼこ 老の暇知らざりき時遅き冬 老書士に退き時はなく又師走 桜紅葉が赤いよ外は冬うらら
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枯野墓碑先祖戦死を鎮台と 西南の役 後嗣生み長女は小野へ出でし冬 枯れふかき大田小野へと長女嫁す 佐藤家は係累にして枯野村 炬燵にてひもとく先祖話かな
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極月の真夜は星宿更くる音 年の暮地が哭き海に涙湧く 右手にて湯湯婆撫づる床の中 丑三の人眠る間も年暮るる 冬昴ほしのかけらになりし母
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冠毒の三度の冬を経て馴染む ワクチンの五回目受けて年越さん 蜜柑農家の父生家朽ち冬木立 沖に立つ冬の海市の何ひさぐ 遠国にもののふは凍土衛るとぞ
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楽追ふは禅のごとしも 年の暮 我流なる只管打坐為し 癸卯待つ 寅に生(あ)れし母寅に 去り師走かな 友の詠む万両の句に絆 あり ヒーターを点けつ放し に代書をす
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今年また雪を置きたり鶴見岳 県の師の逝き三年目十二月 顧みてなべてが夢や年の暮 かくしつつ彼岸へ歩む極月か 時雨とは男のなみだ夜もすがら
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冬北斗臆病者の我のうへ すでに宿す薹の子冬の蕗強し 湯湯婆にすがり只管(ひたすら)日を行かす 只管打坐(シカンタザ)為(ス)十余年年晩了(レヌ) わが当為少欲知足にて師走
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停まればとおもふも時は過ぎ師走 枯葦に川伏流となるころか 年寄に頼もしヒーター湯湯婆は 時雨れゐてふと幻の山頭火 内外のカオスを憂ひ年の暮