2018年4月のブログ記事
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(近詠5首:余花) 樟の木の若葉の光ふりそそぎ傷心の日々眠る 路ゆく 春潮のおのおのまとふ光あり波おのづから岸 に寄せつつ 余花の下語らひながら少女ゆく光る生を生き てゐるらし 事務所よりいづれば街に風光り生みなぎる息 吹にひたる あかつきの光しづけく差しゐたり旅の久しき 一生とおもふ
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(作品5句:筍) 葉桜がここにをるぞと揺れて 鼻腔を拡げ筍の香 ゆさゆさとゆたかに八重桜 入管より辛くも得たり認定書 十日以内といふ竹を食ふ
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(作品5句:ウソ) 「才」の意始め或いは初めて 才こそこその意 国と国が騙し合つて ウソは泥棒の始まりだよ 誠実のほか要らず
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(作品5句:思考中) 嵐息んで街落花 ときをりの風に柿の若葉揺れゐて 柿の新葉が思考中 葉ざくら老人に夢とふ懐疑 氏神の宮描いてなぜか安堵す
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(作品5句:花の街) いつ住むのか東京に やつと親しい春の影法師 十分に花の幸せ感じた 別府はむしろ花の街 八重桜はやちらほらと
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(作品5句:身の丈) 光進丸よさらば 四月の未明冷たい水が美味い 在留どたん場よく眠れず 身の丈生きて春風 未明のしじましんしんと
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(作品5句:草野球) 夢で山神社野球をす 一塁のみ「男ベース」の草野球 キャッチャー名手のマー君さすが 公共放送いまいづこ 表現の自由がもはや好き勝
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