行田法舎(ぎょうでんほうしゃ)のブログ

医療福祉と文芸が専門の田辺と申します。どうぞよろしくお願いします(^o^)

行田法舎(ぎょうでんほうしゃ)のブログの新着ブログ記事

  • 240130

    240130 待春の満月を見て早出かな 笹子来て庭木に遊びをり日和 心少し和らぐ午後の四温かな 宿酔の日々遥けしに寒の水 日脚伸び喜ぶ老の夕餉かな (別離苦)

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  • 240129

    240129 寒月にすりむ降りたり万万歳 良き事は黙すテレビや独り鍋 レナードバーンスタインタクト春近し 良君の量子帰れと春を待つ 見守りが一縷の光春近し  (お袋)

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  • 240128

    240128 沈黙し冬の静寂の底にをり テレビ見ぬ暮らしに慣れて春を待つ 老いて知る世間の歪春恋ほし 両子川水のちろちろ枯葦へ 山深き両子の里の枯木立  (価値観)

  • 240127

    240127 石垣に朝日差しをり春隣 三寒の寝不足埋むる朝の事務 柴漬を添ヘて寒九の水美味し 愛狗ゐぬ居間に空しく日脚伸ぶ ひんがしの中空見えて日脚伸ぶ  (媒体)

  • 240126

    240126 いけんだ煮味噌鍋囲み両子弁 平塚の叔父叔母も亡し鍋偲ぶ 献体をしたる母娘を偲ぶ冬 うたかたの如き現を浮寝鳥 待春といふ終末の方を恋ふ 日吉下車で赤門坂の枯葎 水仙や綱島までの畑の道 欠乏は果てしなきもの寒昴 七島の藺を打つ音や母夜鍋 虚と実の境は何か冬海市 (外資比率) 2首目は、次... 続きをみる

  • 240125

    240125 襲ひ来るさへ羽音出ぬ冬の蚊よ 呆として時を消しゐる春隣 鉄に就きあとは茫茫老の冬 日本鋼管から社会 五欺法はサランヘと見よ春を待つ 待春のそろそろ路の草を見る (ヨーグルト)

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  • 240124

    240124 名も哀れ枯れしママコノシリヌグヒ しばれるぞ暖を探せよ寒鴉 つつましき食懐かしや大根汁 老の身の臓止まりさう虎落笛 手を尽くし此の猛寒波負けられず (待春)

  • 240123

    240123 水仙や家は自慢の南向き 画人白昌宅 見守りが一生の仕上げ日脚伸ぶ 水仙や画人出でゆく日が迫り 蜜柑農家の身寄りの我ら蜜柑食ふ 叔母と甥夫婦が睦み春を待つ (民意)

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  • 240122

    240122 水仙の花で岐れて奥の院 岩淵も今は舗装路寒椿 蝋梅や買食ひをせし店辺り 蜜柑食へば父の生家の潮の音 花アロエ伊豆のめぐりは海ばかり (曖昧)

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  • 240121

    240121 早朝も車は飛ばす寒路かな 辛うじて芽を膨らます街樹らし 待春といふ薄下しの魚の筋 道夫見しガンジスに似るどんどかな 冬潮の遊ぶは亀の手にばかり (七島藺)

  • 240120

    240120 いよよ我が日本が至る冬の月 アポロより五十八年寒月へ 日本機が月に降りたり寒の日に 寒月に降りて白兎を覚ますのか 風信子の頭も擬態白き冬 (甲辰年)

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  • 240119

    240119 人為ならまだしも作為冬ざるる 否応もなく時過ぎて寒九かな 卓上の蜜柑怒涛の音ぞする 得心し寒九の水が喉を落つ いい加減露よ幕を引け寒の汐 (SLIM-スリム)

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  • 240118

    240118 七十路や暖房の音ぼうぼうと 生日や皿に蜜柑の二個豊か 連作のいづこが幕か春隣 冬の蚊とともにふらふら揺れてゐる 道夫さんお元気ですかおでん酒 (歯形) (良君グラス蓋)

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  • 240117

    240117 冬晴も石は心を開かざる 冬草の悲しみを踏み通ひ路 くつきりと四国が見ゆる冬の沖 沖寒し白く大きな船が去る わたつみの悲しみ冬の雲映し (リベラル)

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  • 240116

    240116 連作の誓子の偉業冬北斗 冬天の下重おもと市街域 冬街路心を重く支配され 街樹もつ冬芽に未だ明日見えず 良君の声を聞いたり寒の夢 (都会)

  • 240115

    240115 伝へざる自由の詭弁凍てわたる 国好きを右翼と貶す世の寒さ 南より北かも知れぬ冬北斗 十余り七の法のまほらに生き睦月 嘘是盗の真行き渡れ寒昴 (スルー)

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  • 240114

    240114 人日や彼の日けぶりし夕時雨 餅二つ入れて七草力粥 狗の居ぬ床残像揺らぐ寒さかな 見守の介添近し松の明け いつまでか行田法舎年明けて (意志)

  • 240113

    240113 とろろ飯いづれ一生は土で良し 日常は無機に過ぐるや七日粥 六神とふ丸薬併せ七日粥 帰郷の宴七日粥までもう少し 兄と我微妙に競ふ今年酒 (録音)

  • 240112

    240112 ニ世界を行きつ戻りつ鳰潜る 笹子鳴く村は無音に支配され 国東路枯れて仏の碑(いしぶみ)へ 枯木立しんと守るは蕗の寺 昼昏き鬼の背割を北風(きた)と過ぐ (唐鋤星)

  • 240111

    240111 七草より五日生日歳を捨つ 一月は歳捨て去つて赤子なり 顧みて別離の一生松明くる 末広の力あるかも七日粥 人日は昭和天皇偲ばるる (母国は)

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  • 240110

    240110 災害に明けし今年よ凪ぎたまへ 寒天に蕗の薹の子見守れる 平凡と非凡雷同年明けて 何もなき姿が清し冬一木 冬麗にまとふ不浄を晒さむか (過程)

  • 240109

    240109 四狗八狗の年去りにけり辰来る 何出来ぬ爺嘆くのみ冬の地震(なゐ) 甲辰の年初を地震に飛機の慘 歳旦の地震日常を打ち砕く 無力我嘆くことから事始 (看取り)

  • 240108

    240108 もの書いて涙耐へたり初明り 良き物を少し今年もナポレオン しんしんと狗が去り甲辰年来る 甲辰の年の空気や悲喜の淵 唐鋤に誓ふ今年の純情を (世情)

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  • 240107

    240107 かくしつつ冬麗を愛で老を積む 壮絶な狗との別離の年を越し 黒ちやんに黄ちやんいづこ年明くる 拝金を疎みて年が改まる 峠越す思ひにけふの七日粥 (破夢)

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  • 240106

    240106 冬の蚊の今宵は白き天使かな 命をば俳句になして知る寒さ 上手くなき俳句が宜し冬一木 裸木やひそむ力を枝の先 裸木の何もまとはぬ懺悔かな (初夢) 注)台湾に敬意を表し、「漢詩」改め以後「湾詩」とします(^o^)

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  • 240105

    240105 争はぬ生きゆゑ孤高大旦 辰年の明けたり天に近寄ろか 血圧の薬揃ふる事始 真似事の坐禅も久し坐り初め 静寂埋め冬蚊の音か耳鳴か (画人白昌叔母に)

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  • 240104仕事始

    いよいよ仕事始です。今年は年初から災害事故と厳しい年ですが、負けず乗り越えていきましょう。改めて御見舞と哀悼の意を表します。 240104 山の秀に大人の御霊か初明り 良君の噛みしグラス蓋年の明け ケロンパの蓋のグラスに今年水 淑気降れ世に安寧を注ぐがに 映像の辰の落し子初画像 (茶の花)

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  • 231227

    231227 では明日よりお休みとなります皆様よいお年を(^^) 権謀も揺動も去れ大晦日 損得と愛欲に澄め冬銀河 怨念は鎮まらぬのか年の暮 大人逝きて破茶滅茶の国大寒波 十余り七をちの法を尊み初明り (つづき) 行火抱き良君夢に来てくれな ヒーターの音ぼうぼうと頭が呆ける 良呂庵に目覚むる爺の大旦... 続きをみる

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  • (年末年始のお知らせ)

    (年末年始のお知らせ)  当方、次により年末年始のお休みとさせて いただきます  本年は大変ご愛顧下さり感謝申し上げます  来年もよろしくお願いいたします   仕事(ブログ)納め 12月28日   仕事始め       1月 4日   休みは今月28日-来年1月 3日

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  • 231226

    231226 いつ知らにサンタの側の聖夜かな 及ばざる塩狩峠聖夜けふ 愛ほしき狗を逝かしめて聖夜とは 一年の悔吹き散らせ虎落笛 蜜柑食ひ父の海村ふと思ふ (乱世) 上記の歌中、「大和」の使用が愛国主義等過激な思想を 帯びているのでは、との誤解を生じさせかねませんので、 その言語使用に関する私の所見... 続きをみる

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  • 231225

    231225 木枯が海へ傾く坂下る ヒーターの音する居間に追寝せり 蜜柑食ふ種のなければ優しくて 一カ月蕾なりしがお茶の花 都市も亦自然の内と虎落笛 (文化比較)

  • 231224昭和の餅搗三

    231224昭和の餅搗三 餅搗は戦後農家の幸福の象徴故この篇まで 石臼に餅を捏ねゐる父真顔 搗き上げて悲鳴の父が酢餅食ふ 蟇(ひき)居着く土間の井戸側餅を搗く 餅搗の音一年の区切の音 餅搗の音一年が完遂す (両国)

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  • 231223昭和の餅搗ニ

    231223昭和の餅搗ニ 餅搗の三十臼に届かざり 雑煮餅父兄我の各十個 餅搗の未明の音で夢覚めき 蒸釜の五段の米が蒸し上る 搗上げて先づ橙の酢餅より (先師)

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  • 231222昭和の餅搗一

    231222昭和の餅搗一 父母思ふ三十臼の餅搗も 粟餅も搗きたり黄色に光る餅 餅に搗く前の飯をば父食ひし 餅搗いて音は家族を誇らしむ かき餅もあられも搗きし昭和かな (メデイアと官僚)

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  • 231221

    231221 年明けぬ愛犬の死を認むるか 愛犬は然るに神ぞ初明り 鶴見嶺を見する光の初明り もう一年生きてみようか年男 静けさが冬の身に沁む孤独なり (無位無賞と善三郎)

  • 231220

    231220 蝋梅や字を岩渕とふ辺り 千三百余度の年越し両子寺 般若塚も払(はらひ)も寒し両子道 後高齢ケアの老に時雨かな 他己に生き何の寒さぞ我が一生(ひとよ) (他己へ)

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  • 231219より新年詠

    231219より新年詠 過去の実感に基づき先取作句、即ち今日より新年詠とします 愛狗との境一線去年今年 一茶忌のしばしに続き辰年来 甲辰の年なり我の辰の年 悲しみは尊厳になれ初明り 年明けて天の唐鋤闇を鋤く (渕上大姉)

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  • 231218用

    231218用 冬暁の海から明くる出湯街 吉吉と我を励まし冬雀 天国はどうだい良君寒うないか 冬の蚊のいまだ黄色い声に攻む 芸か否俳句は生きぞ鳰の水 (声主の論)

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  • 231217詠

    231217詠 冬暁のふとろ下弦の月に添ひ 辛うじて枝に日を浴み冬紅葉 落下待つ葉のニ三枚梅冬木 冬麗やぐい飲に注ぐナポレオン 密かなる至福今宵のとろろ飯 (表現)

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  • 231216詠

    231216詠 狗を祀る神主に似て十二月 さきはひにさちはひもあり年迫る 火吹竹ふき五右衛門の風呂沸かす 竹伐つて橇に穿かせよ子供らよ 弥栄の令和甲辰の明けを待つ (酒と金銭)

  • 231215詠

    231215詠 寒雀負けるな爺も生きてゐる 徒労すも越冬蛹見つからず たふとけれ一輪のみの石蕗の花 餅搗はニ粁と決めた止めないぞ へそ曲り現役もどき十二月 (キヤリアー)

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  • 231214詠

    231214詠 意識とふ量子の波動年惜しむ 国盗りは冬の街樹の下進む 大悪を術なく流し冬ざれに 冬昴へと帰りたる人一人 九段下に唱ひし昴老いて冬 県人会・Sアナ司会 (経済)

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  • 231213詠

    231213詠 君らまだ空腹なのか寒雀 命とは選び得ぬもの冬の蝶 水鳥ら水に誘はれ眠るらし 海鼠とふ不可解物を愛でて食ふ 冬草となりたる庭の芹林 (銀漢)

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  • 231212詠

    231212詠 ブランデー飲めば優しや冬日差 しんしんと長夜は伸ぶる夜の更に 欠落を紛らはすかなお燗酒 餅搗はニ臼にせむ一人言つ 贅沢の一つが叶ふ柚子湯かな 失礼、今日は12日でしたね。よくやらかしてすみません(笑) (見守りケア)

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  • 231211詠

    231211詠 乞ひのみて昭和の味や大根汁 大根汁然ともなきに田舎人 茶の種を庭に拾ふも日和かな 先立ちし愛狗を思ふ冬日和 六個置き三角形やお茶の種 (介護)

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  • 231210詠

    231210詠 良つさんと嗚呼別れたり年の暮 辛うじて治りし心冬北斗 嘆きても愛狗はゐぬぞちやんちやんこ 冬の蚊を打ち挟みたり俳句帳 頼れるは暖房機以下エトセトラ (あかりとふとろ) 注)あかりぼしは火星、ふとろほしは金星をいいます。

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  • 231209詠

    231209詠 年晩れて良呂庵とふ書庵生る 良と呂が二柱の神年の暮 愛犬に先に逝かれて年の暮 屋号をば良呂庵とし年用意 冬未明あかりふとろの下通ふ  注)あかりぼしは火星、ふとろほしは金星 (心と言語)

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  • 231208詠

    231208詠 押し迫り愛狗と生きし年惜しむ 愛狗はや過去へとなるか行く年よ 隣国の情報過多の日々師走 老の身をやさしく照らせ冬銀河 日溜りに密かに育つ蕗の子よ (大根汁)

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  • 231207詠

    231207詠 水鳥の寂滅為楽肯へり 日溜りへ歩み来れば土手となり 日向ぼこ欲るも縁側なき世かな 冬芹を蝶の墓場と言ふ勿れ 翁の背追へる夢中の枯野かな (権威)

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  • 231206詠

    231206詠 落葉舞ふ舗道は既に恋もなく 夕時雨過去の別離がなほも湧く 表層の言葉に流れ年の暮 冬芹をひそかに我の成果とす 古木なる梅の一木の冬木立 (江戸表)

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  • 231205詠

    231205詠 焚物採りに来りし冬の山静か 焚物は松の枯葉より探す 焚物採り報はる父母の労ひに 風呂沸す火吹竹にて吹き起こし 孖渓とふ涸川よりの水沸す (良と呂)

  • 231204詠

    231204詠 息白く小学生は道走る 母ちやんをしきりに思ふ蕪汁 海鼠腸を丹念に抜く飲兵衛は 狸汁二度は食ひたり昭和の日 足袋を穿く踵の内で確と留め (良呂庵) 良呂は私の愛犬(故)で、良はラッキー呂はロブです

  • 231203詠

    231203詠 俳人よ時代を詠めや冬ざれぞ ヒーターに涙を流す老耄か しんしんと年詰りゆく今に住む 石蕗咲くは今年一茎のみらしき 冬既に蕗の薹の子四つほど (国東熊毛)

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  • 231202詠

    231202詠 兄の電話「忘年会に汝(われ)も来(け)え」 ヒーターの音かうかうと過去が湧く エントロピーはやはり増大年詰る 極月や無明言語へ突き進め 滾滾と冬の泉が内に湧く (両子嶺)

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  • 231201詠

    231201詠 音のなき黄のクラスターピラカンサ 腰いまだ不発の残滓師走はや Xに己を浮かべ電炉浴む 日向ぼこ欲るなら出でて土手へ行け 日溜は石垣に触れ歩むべし (歌詠み)

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  • 231130詠

    231130詠 雪山の八間石(はちけんいし)を越えし日よ 水溜り凍れば滑り子ら遊ぶ 綿入の防寒頭巾既に夢 橇作る竹の節をば良く削り 魚の居ぬ冬川は我が内なる川 (亡き犬)

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  • 231129詠

    231129詠 上弦の弦下かげん冬の月 寒雲の下空朱(あけ)に海暮るる 冬深し生きの悲哀を包摂し 三ツ星をもはや梅干とは言はず 炉明が怪談奇談誘ふかな (宇宙讃歌)

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  • 231128詠

    231128詠 未発の中いまだに咲かぬ茶の花は 気高さは何か白花山茶花よ 冬蝶の紋黄よれよれ夕まぐれ 心さへ老に慣れたり石蕗の花 冷し茶を冬に飲むのも現代の世か (七十路)

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  • 231127詠

    231127詠 公信力なく疑はる老いて冬 書士業は絶大なりき辞めて冬 任意社団さほど公信なく寒し 世の中は疑念にあふる冬ざるる 標榜の流浪の民に還り冬 (葉集)

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  • 231126詠

    231126詠 上弦にして孤高かな冬の月 憧れの今川焼ぞ今夜食ふ 枝打は枝の根つこを打ち落せ コート来て妻が三歳若返る 出稼ぎが別府に居着き老いにけり (葉集185-186)

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  • 231125詠

    231125詠 生かされゐる証寒さに着膨れて 屋根壊し鶴見の北風は手強いぞ 境川下りゆく北風のいきり立つ 速吸の瀬戸を下るや冬の雲 冬いよよ無色の街が牙を剥く (葉集183-184)

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  • 231124詠

    231124詠 木枯の海へ出る他退路なし 霙晴れ風吹きすさぶ昼の街 「扇山は雪よ」と妻の渋き顔 昼時雨昼の木枯混じり合ひ 暖房を全開にして事務籠り (葉集181-182)

  • 231123詠

    231123詠 思ひ出を過去へ過去へと時雨かな 湯たんぽ抱き夢に親しき人招く らつきやうの紫に咲き日々やさし 人目避け時も捨てしか枇杷の花 時雨息み濡れし舗道が日に光る (絆の歌)

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  • ダリチョコさんに感謝!

    貴殿の「いいね!」のついた記事には大勢の方がおみえです 眼力のつよさに感謝です(^o^)ありがとうございます

  • 231122詠

    231122詠 冬の蚊のその懸命なさまは推す 着膨れて痛めし腰をただ庇ふ 血圧の高きを怖る冬未明 愛犬が逝き半年か年深し 幸ひは湯たんぽを抱く静寂かな (大根菜)

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  • ありがとうございます!

    ご来訪の皆様に感謝申し上げます 安倍元首相暗殺以来、ショックで、また愛犬の死去もあり、 ただ自分の作品を提示するのみの気力しかありませんでした フェースブックも閉じ、いまはXとこのムラゴンで意を発露 していこうとしています どうかつっけんどんなブログですが、ご愛顧のほどお願い申 し上げます(^o^)

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  • 231121詠

    231121詠 すくれたる心を解せ暖房機 注.すくる、は両子弁で、寒くて縮むこと。 心強き我の味方よとろろ飯 父ちやんも母ちやんも死に着膨るる 人死ねば現はもしや夢か冬 冬枝の先空となり空悼む 俳人正木浩一氏(故) (小睡眠)

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  • 231120詠

    231120詠 鶴見岳眠る湯郷に胡座組み 事務室の裏辣韮の花盛ん 紫がもつたいないな辣韮花 冬に知る「ん」に無と怒のニ体など 小春日やロキソが腰に効き始め (無位無賞)

  • 231119詠

    231119詠 山谷ある布団の国に埋もるる 夜毎抱く湯たんぽを我が友とする 行かず久し銀座柳の冬のバー 熱燗の梅干入と真砂女さん 愛狗の声北風に消え夢覚むる (赤プリ解体)

  • 231118詠

    231118詠 見守り事案に血圧上る北吹く日 人のため生くる性分菊一輪 ターミナルケアの尊さ石蕗の花 ラジウムの調査も遠し老いて冬 眼球提供某業も過去日向ぼこ (芹の庭)

  • 231117詠

    231117詠 終活の歌集の墨書進む冬 何欲るとなきに目眩か朝寒し 狗が死んで支柱の折れし年暮れよ 年寄はふくら雀を友とせむ この国のどこかが狂ふ小春の日 (愛狗逝き)

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  • 231116詠

    231116詠 耳鳴が分け入る冬の静寂かな 冬の蚊と冬の守宮の子らと住む しぐるるや旅に出づるの気力なく 冬立つやトンボも蝶もみな去りて 越冬蛹探す孤独や冬の庭 (茶の花)

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  • 231115詠

    231115詠 クボドンの疎林静かや笹子鳴く しぐれ紅葉を経た浄らかさ両子寺 孖渓涸れ梅園翁が遠き人   孖渓は享保時代の哲人三浦梅園の造   語で両子川のこと。昔藩侯よりの出   仕要請に対し、日々孖渓孖山を見れ   ば十分と梅園は辞退。 払横峰氏神までの冬麗ら 冬孖渓その辺よりの一生かな

  • 231114詠

    231114詠 天空にオリオンといふ過去光る 無位無賞の俳人がよし昼時雨 孤高かな冬星宿の下に生き 旅するか否熱燗がとかとんとん 冬木立真つ直ぐ空へ立つ清さ (憂ひ)

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  • 231113詠

    231113詠 冬来り揚羽の子らはいづくへか 揚羽の子去りて芹みな冬緑 揚羽の子蛹となりて冬越すと 母揚羽子揚羽と去り冬の芹 ジユリストといふ書も遥か日向ぼこ (風潮不穏)

  • 231112詠

    231112詠 老我は愛狗を恋ふや初冬も 伐り開き庭の明るさ冬麗 とめどなき別離の中の日向ぼこ オリオンに時を戻せと願ひけり 小春日や蝶の幼子みな去りて (食の歌)

  • 231111詠

    231111詠 いつの間に裏の柿の木枯木立 オリオンを従へて月欠け始む シリウスやオリオン支へ月支へ 未明なる天体シヨーの冬仕様 出でそめし火星も入れて冬星座 (揚羽慕情)

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  • 231110詠

    231110詠 「ラツキーどうしたの」冬の夢覚め愛狗ゐず 実南天難を変へよと見て祈る 赤黒のボールペンとも冬来る 物見れば句にする老の冬一日 生物好き庭好きの我小六月 (入管危機の歌)

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  • 231109詠

    231109詠 政界も季節も寒し緊縮へ 医療審 異次元といふ目眩し冬に入る 実南天難を転ずと部屋に置く 一蝶の紋黄も去りて庭の冬 悲しみの続きしままに冬来る (老の日常の歌)

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  • 231108詠

    231108詠 冬の蚊に血をやりたいが然りとても 錯誤して違反の切符冬近し 一方通行守るも13分通学路中 違反意志なき罰金も冬に入る 通学路は危険選べと冬の罠 不合理といふ合理あり冬の朝 (夕時雨の歌と出雲文字寸考)

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  • 231107詠

    231107詠 尾は天に祈り真鴨の川漁り 揚羽の子九匹育つ冬芹に 梅黄葉の羽破揚羽(はねやれあげは)と別れをす 尾根の刃鋭く劔冬に入る ニ斜り(ふたなだり)とがる劔の雪白し (老人の歌)

  • 231106詠

    231106詠 官僚は利権奴なりやそぞろ寒 柿食ふて国を愛すに何を為す 宿酔を包む未明の冬隣 茸山幕引迫り兄愁ふ 両袖を刈田に仕立て両子谷 (黄揚羽子の歌)

  • 231105詠

    231105詠 大叔母が来る干柿を土産とし 杵築太田中山田 籾殻焼く芋が焼ければそれでよく 紅葉刈する街住みの分限殿 分限殿(ぶげんどん)は国東弁で金持ち 引き摺つてゐて晩秋の目に涙 帰路(かへりぢ)に我を労ひ狩猟月 (神代文字三首)

  • 231104詠

    231104詠 あと何年兄貴と飲むか刈田風 新藁はかくれんぼしてうち解せ 稲架匂ふ居間にも時にナポレオン 文化の日文字こそ現切り開く 豊年といふに静かさ両子谷 (短歌の部)

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  • 231103詠

    231103詠 見まく欲る愛狗は過去へ冬隣 寝不足は事務室で埋め秋の果 桜黄葉の降る下を来て句会かな 七十路は時を楽しめ冬に入る 冬未明あかりふとろの西東 (短歌の部)

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  • 231102詠

    231102詠 稲を扱く千歯の音が絶頂に あの案山子我に似てゐる両子谷 菊花展俳人菊生逝き遥か  菊作り一筋鈴木菊生 新藁の香ばしき中かくれんぼ 約りはこれに至るやとろろ飯  昨日の分です(^o^) (揚羽の子と黄ちゃん黒ちゃんの歌)

  • 231101詠故郷両子

    231101詠故郷両子 紅葉山しぐれもみぢの両子寺 装へる両子山から奥之院 水走る峠も小春日和かな 走水峠 葦を刈る人ゐずなりし嗚呼故郷 稲刈れば父は必ず指を切る (北山慕情3首)これ明日用でした(笑)明日、今日の用分を載せますね(^o^)

  • 231031詠

    231031詠 十月尽山蔭の田は人のゐず 山峡の稲田いづこも瑞穂かな 秋郊を歩めば寂し石を蹴る 茸山クボドンといひ親しまれ 穭田にミレーの生きはいかにとぞ (黒揚羽と茶の花の歌)

  • 231030詠

    231030詠 羽破れ秋揚羽嗚呼幕近し10/22 命逝く別離か知れぬ秋揚羽 秋思かな命に限りあることは 蝶となす秋の別離も我が一生 葦群へ入る水のあり秋の川 (庭の揚羽について) 黒ちゃんは、22日に梅の黄葉で羽を休めているのを 見て以来姿を見ません。たぶん別離だったのでしょう 黄ちゃんも姿を見ま... 続きをみる

  • 231029詠

    231029詠 秋の雲実相寺山にある神秘 秋天の涯なき青を我が仰ぐ 愛犬のゐぬ日がいつか秋深し 鶴見嶺もつづきの尾根も秋夕焼 秋晴をときにはよろけ我が歩く (支配者の歌)

  • 231028詠

    231028詠 秋晩く日々の祈りの定まりぬ 秋行くか草の宴を日々愛し 蓼群(たでむら) 木の葉連れ坂を下るよ秋の風 突き抜けて時空の過去へ天高し これ以上心濡らすな秋の雨 (短歌の部)

  • 231027詠

    231027詠 ヘイジュードのリフのラララや秋未明 ビートルズのリフに酔へるも晩秋か 実紫日向下り来て相模湖に 狗が死んで老籠りきり冬隣 晩秋の影しのび来る未明なり (宇の一兵士に)

  • 231026詠

    231026詠 行秋や海浪隠す沖の波 秋の涯海浪沖をまだ見せず 秋長けて海浪太る波を呑み 行秋の未明しんしん鬱の内 秋灯下心に欲しい夜想曲 (算段の歌)

  • 231025詠

    231025詠 冦の来る海浪高し秋の暮 獣に落つる国あり冬近し 晩秋の海浪荒れて世が移る 冦出でて戦火が上る遠近に 治め得ぬ国破綻して秋の涯 (短歌の部)

  • 231024詠

    231024詠 星宿の移る荘厳秋惜しむ 母を狗を星宿に容れ行秋ぞ いづこにも冦出でて荒れ冬隣 獣に劣る鬼畜か冬近し 行秋は世のをちこちの戦火にも 私の今交流している黒アゲハの黒ちゃんと衝撃的な 出逢いがあったので2首

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  • 231023詠

    231023詠 夢中なるパタパタ音に覚めて秋 梅の木の陰深うして暮の秋 十月の庭に華やぐ蓼孤独 露寒のひんがしの庭草をとる 行秋の頃となりたり居間静か (知床峠の歌)

  • 231022詠

    231022詠 リベラルといふ蓑のあり秋深し 無為は罪か秋風の中人が死ぬ 文字にする義心に吹けや秋の風 老耳にありなしにして虫時雨 老耳の確かにこれは鉦叩 (各々の人の歌)

  • 231021詠秋揚羽

    231021詠秋揚羽 挨拶をいつもしに来る秋揚羽 秋揚羽確かに意志をもつ飛来 寂しきは秋の揚羽に情移せ 秋揚羽しばし我見て翔けり 秋水を庭に流して揚羽待つ (いつでも出来る短歌)

  • 231020詠

    231020詠 職員室の前深呼吸公孫樹降る 追憶西武蔵小5句 遠足は今年小ケ倉茸採 先生が熱燗を酌むよき日和 増収賄等不問 日の丸が上る校庭天高し タイムカプセル埋むる我らに銀杏降る (今日の短歌)

  • 231019詠

    231019詠 御犬様ニ体の神も留守にかな 狗に依りし一生なりしか秋暮るる 剱岳装ふ頃か我が内に 過ぎゆけば並べて幻秋風裡 父母も愛狗も脳裡秋の風 (短歌当日詠)