行田法舎(ぎょうでんほうしゃ)のブログ

医療福祉と文芸が専門の田辺と申します。どうぞよろしくお願いします(^o^)

2024年3月のブログ記事

  • 060331

    060331 木蓮の咲けりわぎもこゐる雅 優しくて囁く声す黄水仙 白木蓮が今年も声のなく話す 生くるには地べたが良いと犬ふぐり 水温み少し心の癒ゆるかな (安楽死法)

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  • 060330

    060330 きれいな身の君を偲べる涅槃かな 春愁を消さむ風池の局圧す まんさくの黄に解れ咲き愚を隠す 野遊びの代替にして庭に立つ 酸つぱさで腹を満たししギシギシか (元総理暗殺)

  • 060329

    何かあと2時間を寝付けないので今日の分投稿します(^^) 060329 南風吹くや淡き希望を思はせて 日照雨にも希望のありと濡れてをり 芹摘んで故郷の昔果てしなし 梅の新葉いでていくつか実も見ゆる よく見れば三分咲きなり山桜 (変体仮名ほか)  

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  • 060328

    060328 ポール卿よりのメールや春吉祥 句会せる窓外の木に目白かな 庭一面蕺草の芽に陥落す 菜の花や蘇軾の国が牙を剥く 菜の花の頃か蘇軾の中原も (山桜)

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  • 060327

    060327 守破離とふ習ひの流春幾度 春彼岸過ぎぬマフラー外さむか 宇に征きし大和もののふ春盛ん 人死ぬを鬼無頓着国霞む 露中日 蕗咲いていよいよ庭に蝶が来る (日本酒の会2)

  • 060326

    060326 飯を食ふ形いろいろ花衣 街上に風の音なき花曇 蕗の花咲くらし萼の解れけり そこら中物打ち鳴らし春疾風 過ぎゆけばただの記憶と春一句 (日本酒の会1)

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  • 060325

    060325 侵略がそこに来てゐる春の波 うるはしき国へ街へと春の波 世が崩れゆくまのあたり霞むかな 年寄に時あり余る日永かな 菜の花や若きは外へ老内へ (統覚)

  • 060324

    060324 龍天に鶴見嶺の背に雲が立つ 鷹鳩に化す申告を今年もし 蕺草の芽の立てば摘み見れば摘む 菜の花や荘園最後の空地にも 黒ちやんは黄ちやんはとぞ蝶を恋ふ (駄歌)

  • 060323

    060323 思はざるどんでん返し春の乱 委細巨細は世の付物や春の更 旅に出でたし田平子の花咲けば 健気にも白花蒲公英株増やす 芹摘むや故郷を離れ五十年 (愛犬良君)

  • 060322

    060322 血脈も自他の闇あり春の夜 時計音無機に刻んで春夜なる 春宵をのたうち廻る老男子 春一夜無福祉団に敗北す 蝶飛んで我が家の庭に生きてゐる (信頼)

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  • 060321

    060321 老介護頓挫となりぬ龍天に 金銭欲のヌエの誘惑春夜の怪 春深し魚腥草らしき生臭さ ドクダミを陰干ししたり新芽時 通説は開花時 老介護にてくたくたの目借時 (陰干)

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  • 060320

    060320 きれいなまま旅に出し君春彼岸 春宵は寂しさばかり君思ふ 電竸に気を紛はし春の夜 電竸は造語ネットオークション 落札し安けく眠る春の宵 菜の花や荘園郷に余す土地 (吾亦紅)

  • 060319

    060319 虎猫がけふも出勤春麗ら 出ては摘むドクダミの芽や手に負へず 空吹かしのバイクが過ぐる日永かな なす事のなくて句を練る春の夕 ブランデー少し酔ひたり春の宵 (他力)

  • 060318

    060318 春昼のコニヤツク納戸から座敷 あるかなき音は未明の春の雨 春茸(はるこ)の菌しづかに及べ伏せ榾に 向三軒独居の林春の雨 田平子の花盛んなり愛狗亡し (高速パタ)

  • 060317

    060317 ドーヴィルの朽実(きうじつ)の香に春深し マリオンは日差しの丘や春風裡 ナポレオン飲み鷹鳩に化すを待つ 梅散るや青春は風幻に しば花の咲いていよいよ死人(しびと)の香 (ブランデー)

  • 060316

    060316 啓蟄の啓の他動の意志を見よ 理屈屋の己はいまも春深し 蝶待つや庭を見て立つきのふけふ 日本が崩るる日々の霞かな 田の岸は荒放題に草の青 (東災忌)

  • 060315

    060315 良君が恋ほし春宵もて余し 空しさは春ヒーターの無機の音 翻訳は失敗したかと山笑ふ 青い山脈英訳 蕗の薹ほぐれて心解れけり 眠るとは良君のこと薄暑の日 昨年五月十日 (事案)

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  • 060314

    060314 狗を看取り今は肯ふ春の夜 両腕の中で看取り 見るテレビなき沈黙の物芽時 しんしんと命の音か春の身に 狗が先に逝きてもどかし春の夕 春宵や背表紙を貼る拙句集 (先師)

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  • 060313

    060313 継合せの紙片に春の句を一句 春未明老は今日食ふ物案ず それにしても動悸がするなあ老の春  巨大な越年晩白柚二句 俺様に文句あるかと晩白柚 煮て食ふなり何なりせよと晩白柚 (別離苦)

  • 060312

    060312 啓蟄や母逝きてより早二年 朝より腰を気遣ふ春炬燵 コニヤツクの琥珀嬉しき弥生かな 見守りケアそろそろ幕か梅も散り 啓蟄が過ぎて命の出を待つ (改革三案)

  • 060311

    060311 先ずは東災忌に黙祷(東日本大震災の日を前述のように呼び句作してきました)-黙祷終わり- 老健を辞めて久しや東災忌 ユニツトケアを共に組む事始にて 包割れて緑鮮らし蕗の薹 二つ落ち白花椿早黄ばみ 孤独なる踊子草を見る孤独 (生命ーいのちーの光)

  • 060310

    060310 春宵の千金床に入り憩ふ 回転とふ初元のちから春銀河 光とふ空間の波春北斗  空間が媒体 昼は良し野辺は楽しと踊子花 梟の玩具いまなし目借時 (酸鹹の外ーさんかんのほか)

  • 060309

    060309 思はざる三月の雪早出の路 法舎報に載せんと踊子草を撮る 梅咲くや散り方の花震へゐて 踊子草庭狭けれどよく踊れ 冬は冬春は早よから蛙鳴く 耳鳴の蛙 (わたつみ)

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  • 060308

    060308 良のゐぬ時がつまらぬ春炬燵 政治屋の無能に倦むや目借時 獣の方が賢し春の鬱 大人の亡き後の混沌世の朧 男つ子(をとつこ)の気骨が嬉し明日の香  注.大分弁で気概のある男性をオトッコといいます(^^) (一字語)

  • 060307

    060307 ひのもとの言葉優しき弥生かな 春空の青を見る日も近くなり 潮吹の一とわたり吹き石となる 庭粗き石土めげず踊子草 春深し友の俳人役に就き (近隣国)

  • 060306

    060306 良い物を少し老我は(自由律) 暁の朧へ昇る湯のけむり 花は花葉は葉の自在やまざくら 白昌画に 春昼の老人が待つ販売車 けふは何食ふかピザ良し春未明 (国際法)

  • 060305

    060305 咫尺はや踊子草が紅を撒く 青めるは犬のふぐりの花未だ 田の岸の粗草の陰蝌蚪の水 春風の百田千田に吹きそよぐ 屯して田群して人春耕す (逆転私学)

  • 060304

    060304 春宵の静寂先師の声がする 頑張れの声耳の中春宵に 春星のオリオン優し自高なく 七十路にして閏年夜しんしん 母上様春宵の老孤独です (代議士)

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  • 060303

    060303 良は本当いいヤツだつた夜のおぼろ 記憶なき妹の雛ありし否 記憶なき雛(ひいな)の日とぞなりにけり 陽炎ふをかつて見し横峰の坂 何もかも朧の中に老い果つる (豊後南画)

  • 060302

    060302 春宵の良呂祭妻快癒祭 春愁や妻真後ろに倒れ込み 救急車呼ぶか呼ばぬの脳おぼろ 起立性低血圧症木の芽時 拒食症かもと怖るる木の芽時 (画人白昌)

  • 060301

    060301 響よき相合傘に春の雨 子への希望(^^) 青春は女人を恋ひぬ春の雨 水淀む処必ず蝌蚪の群 春泥の一つ宿酔の老骨は 神代文字の論にも飽きて目借時 (ロバートさん2)