行田法舎(ぎょうでんほうしゃ)のブログ

医療福祉と文芸が専門の田辺と申します。どうぞよろしくお願いします(^o^)

2017年12月のブログ記事

  • お知らせ

    (お知らせ)  みなさん、今年は大変お世話になりました。私の事務所は、28日10時に仕事納めをし、来年4日から仕事始めとなります。  なお、ブログの方はひと足早く本日で打ち止めとし、4日 書き始めとしますので、よろしくお願いいたします。  来年もまた、どうぞよろしくお願いいたします。  では、よい... 続きをみる

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  • 平成26年作品:硝子片

    (平成26年作品:硝子片) 経済の根源は人の欲望か人は何かを得んとぞ動く 小志生木の渚に拾ひし石ころと硝子片いとほし丸くしなりて 二万余の命を呑みし海なるにかくまで青し涙のいづる 糸ケ浜に海牛を見し日々ありき幼き子らを遊ばすために 何万の歌を詠みしかわが知らず歌詠みといふ命の持続

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  • 作品:涅槃寂静

    (作品:涅槃寂静) 椎茸農家に生れし名残の櫟の木庭に植ゑしが大きくなりぬ 並石へと越す山中に拾ひたる団栗を蒔き育てし木はも かすかなる矮小となりシクラメンわが庭なかに十余年生くる くにさきの冬枯見ゆる路ゆけばさながら涅槃寂静の内 日本語を英語に真似て歌詞を叫ぶハードロックに驚嘆しをり

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  • 作品:青木の葉

    (作品:青木の葉) 朝ごとに山茶花のさく路かよふ実相寺へと坂上るみち 庭の木にからむ天狗の鼻さむく朝明けんとす曇の下に 平成も一年余り残すのみ新しき世はいかに生きんか ぱちぱちと燻りゐたる青木の葉遠き昭和の思ひ出のあり 日溜りに藪蘭の実の生りゐたり日のさしをれば心安けく

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  • 寒天釣魚

    (第78篇:寒天釣魚) 寒天下来海釣魚(寒天の下海に来りて魚釣るは) 是老人要消余時(これ老人余時を消さんとする) 護岸下辺無風吹(護岸のしたへは吹く風がなく) 待点時釣一河豚(少し時をまてば河豚一つ釣る) 人間溢来多老人(じんかんあまたの老人あふれ) 悩有余時難消費(消費しがたき余時あるに悩む)... 続きをみる

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  • 櫟の葉々

    作品:櫟の葉々 究極の馳走といひてをりふしに卵かけご飯を美味しく食ぶる 炬燵にて暖を取りつついつしかに寝息を立つる己に気づく 宿酔のために乱れしバイタルの心拍数の増加を怖る 枯れのこる櫟の葉々に寒ざむと冬日さしをりわが庭の内 とりわきて起伏のなき日常を幸ひとして日々をゆかしむ

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  • 作歌の時間

    昨日はノルマ5首に時間がかかり過ぎ 今朝5時くらいまでかかってやっと終わりました 「自分の生活は短歌のたった5首にもならないほどのものなのか」 そんな落胆ムードも漂ったほどです 苦労して作った歌は空想理想感懐などの範疇に入るものでした (以下作品) しんしんと寒気のそそぐ臥床(ふしど)にて寝(い)... 続きをみる

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  • 近詠5首:冬の潮

     冬の潮 おもむろに梅の老木の形みえ朝明けんとす極月の庭 明け遅き師走の朝やかくしつつ年暮れて新しき年を迎へん 万両の赤き実あまた生りゐたり庭に小鳥の運びし一木 山芋の天狗の鼻の枯れ付きて庭木の梅に冬の日がさす 徐に七時を過ぎて明けながら遠わだつみがほのぼのと見ゆ

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  • 平成25年作品:流浪の民

    六年ぶりの出勤の日や医療法人の設立事務が今日に始まる 円安となりて自動車企業など増益せりとテレビに報ず ラッキーが疲れしわれを心配しをりをり覗く寝てゐる顔を 飼犬のラッキーやさし疲れたるわれとぞ知りて寄り来て舐むる 「カッコよくない人生を歩きたい」流浪の民でなくてはならぬ

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  • 薬草発見と茶の実

    (薬草発見と茶の実) 庭で新しい薬草を発見しました カキドオシ(垣通し)といいシソ科です 葉をねじって匂いを嗅いでみましたが あまりいい匂いではないです それといつの間にかお茶の種が落ちていたので どこかに蒔こうと拾いました わが家の庭(荒地)も自然がいっぱいです(笑)   茶の実拾ひて昔飛び降り... 続きをみる

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  • 平成25年作品:大和語

    アベノミクスの効果著し忽ちに株価八千円台から五千円上がる サッチャー氏が身罷りしとぞ躊躇はずフォークランドの戦せし人 青暗く明けゆく朝の窓外に梅の枝葉が風に揺れをり 平成の時代は年を重ねつつデフレスパイラルのからくも止る 数ふるにひーふーみーよーいつむーなーやーこーそーの大和語親し

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  • 第77篇:物我同一

    関于哲学少想時 (哲学について少しく想うとき) 必到一疑物対我 (かならず到る物対我の一疑に) 感受不一定的故 (感受は一定のものならぬ故に) 即陥万象不存在 (すなわち陥る万象は不存在と) 其中生起我所見 (その中に生起したりわが所見) 我限定物反亦同 (われ物を限定し反もまた同じ) 物我同一立... 続きをみる

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  • 平成24年作品:可視宇宙

    お互に敬ふこころ風化して日中はいま領土を あらそふ 風化とふ恐ろしきもの年経りて互みに敬ふこ ころ薄るる 可視宇宙すなはち百三十七億光年の外の宇宙 を人はいまだ見ず この庭に日々したしみて野の如くなりし処に 犬蓼の咲く 湾上に赤々と陽の上りゐて秋深まりぬわが庭 畑も

  •  第76篇:候室消時

    聴機遅発要整備 (聴く機整備を要し遅れ発すると) 待三時間也沒事 (三時間も待つにすることあらず) 発意要作一首詩 (発意して一首の詩を作らんとす) 詩難成以易消時 (詩を作るは難しく時消し易しと) 候室有時客甚少 (待室は時に客甚だ少なき時あり) 閑散而且人語少 (閑散として且つ人語のすくなし)... 続きをみる