孤高の画人白昌 画人白昌豊後南画の花盛ん 白昌書「春ゝきニ名月」秋気満つ 春宵の画人白昌多弁なる 平成丁丑紙上に梅の香が満つる 白昌の心経清し春の宵
2023年3月のブログ記事
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居酒屋といふに卯波の音をきく 下のゐの句の少なきを春愁ふ 井桁とふ父家の紋も遠霞む 草笛を吹いて故郷の日々おもふ 四本のなづなの花や庭したし
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230329詠 ゐから始まる句自作に少なし 居酒屋に千金の夜呆と過ぐ 井戸深き父の生家も芽吹く木々 居間に起き未明千金の静寂中 居ながらに事務室に見ゆ山桜 居場所なき夢覚めし朝春の鬱
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菜の花や趣味を仕事に包摂し 趣味仕事主客未分に花盛ん よくもまあ夢追ひきたり過去朧 かぎろひの坂は過去へと遡る 沖とほく遠くかすみて一生(ひとよ)よし
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白魚の進化は白といふかたち 単簡を是とする自然白魚は 老梅の枝をさし木して命継ぐ 土堤青む川辺は心水になる 猫柳山と隔たる間がきよし
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ヘルパーも家政婦もよし福祉の春 後見の法の間埋めんケアの春 後見は法の過剰にて家族さへ介入不能のケースありとぞ 司法行政薄むる深化ケアおぼろ 春日和新しきケア創るべく 非営利を骨格にケア探る春 民間且非営利の仕組を
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老身にやさしき微風春ヒーター 春子出てたちまち天白どんこかな さし木せし梅に小葉いでそむる 辛夷咲き津軽の海の思はるる 連翹の咲けり隣の独居にも
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愛狗癒え花の昼などなく眠る 病して犬弱りたり桜咲く 春燈や波乱万丈なべて夢 春彼岸母はすつかり黄泉の人 七十二へとまつしぐら花菜風
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沈思する街の一時花の雨 街上がざわめき花の風が過ぐ 麦踏めり母の後ゆく安らかさ 少しくはためらひ声で鬼やらひ 甘茶寺への人の列両子谷
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書士業を十六度目の春に閉む 書士会に証返納し鳥雲に 働きし四十八年酸葉長く 白花の蒲公英場所を変へて増ゆ 正業の行田法舎立つおぼろ
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赤心亭行田法舎夢おぼろ 非営利をとことん目指す花の昼 まづもつて叔母のケアより花咲かす 老介護身障介護花三分 奥沢に見し花筏花の夜 かつて住んで
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芽吹くまま春子は喰はる蛞蝓に 目借時変体の屋と遍に悩み 白花蒲公英ニ場所増やし咲きにけり 本性を現じし美かも花盛ん 西田先生活動説 つぎはぎの睡眠ノルマ転寝も
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木瓜さくや我は惚作老い果てて 夕まけて降る春の雨榾木にも ふりそそぐ白き光や雪柳 花落ちて白花椿褪せゐたり 耕しや十薬の根を引つこ抜き
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耕耘機ぐらりと父もともに揺れ 長針のコトリと進み目借時 もう休みたいぞと止る田鋤牛 農具市発動機の輪たのもしき 無残かな野を焼いて命更始とは
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ひとり言(ご)つ画眉鳥(がびてう)を聞く長閑かな 変体の仮名の歪みも目借時 白木蓮(はくれん)の宇宙(そら)へ向かひて咲きにけり 沈丁の香りて季(とき)を確固とす 田打してでんぐり返し出来ぬ田に
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力溜め未発の中の花待たゆ 開くまで力を充す花の下 ベクトルの矢印が好き辛夷さく 放たれし矢が地に落ちて草青む 掌に載るほどの園庭の春
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千年前の随筆かこれ花衣 平仮名の生るるさまかな花吹雪 春愁や人の心の善悪に 春の闇自他を隔つる淵がある しんしんと未発の中の花息吹
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失敗の報踊る日に土が降る 失敗を喜ぶメディア春埃 迎合をせぬ頑なに春の雨 安寧は時来れば咲く梅の花 ドクダミを掘ればそこここ蕗芽吹く
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愛狗病み食を拒むや土降る日 蛇穴を出でたる日より嫌はるる 蒲公英や時を遡り得るなら 春愁やテレビに顔のシミが出て グローバルとふ偏向化沖おぼろ
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啓蟄のひらく他動の意志おもふ 終焉へ歩める春か我も狗も 母逝きて丸一年の涅槃かな 夕帰路尓弥生小望月海能上 万葉仮名で サエちやんの一年忌なる涅槃かな 母呼称
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千金の夜に癒ゆるべし嗚呼愛狗 愛狗寝ていま千金の寝息かな 日の上り流氷既に地を離る ウトロにて 畦焼いて老終章の農に就く 耕牛に鋤重からんしきり引く
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匂ひ立つナバ(椎茸)御飯かな春の夕 春めくや石敷のみち目映ゆくて 上り下りの車も長閑鶴見坂 うらら日に愛犬がまた病を得 耕しやわきてどくだみの根を除き
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俳句も少々マンネリ気味ですが継続に意義を見て続けます。この後確定申告のP/L B/S 変動作成。 230309詠 春昼の書士に一大仕事入る 春宵に練る新しきケアレール 非営利の担保を探し春愁に 千金の夜ケア案のなほ未解 事理弁識不能時難し春の問
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真夜に吹く涅槃西風かな仏陀の日 国を盗り海を埋めて虚し春 強に与む人のあはれや土降る日 平等の互恵の理想沈丁花 春深し凝も深しよふくらはぎ
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師の逝きて二十五年か二月尽 師の忌日二月尽なるアリラン忌 小学の四年を師事し卒業す 朝鮮の師範出の師のアリラン忌 小学時聴きしアリラン二月の忌
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貧たれば心豊かに弥生かな 鎮台に戦死のうから過去おぼろ 田邊善三郎 善三郎死して我あり涅槃西風 春一閃朱に交はれば赤くなる 突如ひらめき 句作して時の速さや弥生けふ
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存在を尋ぬる句作アリラン忌 元三浦梅園学会長財前豊弘師忌日2月28日 反観合一ニの一元気春山居 血肉ほぼ先師に根づくアリラン忌 先師唱ひしアリランの唄謝恩会 知恵もてと恩師の言葉卒業日
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日々我のコギトエルゴスム春未明 自他に立つ恒等式に生き弥生 春はあけぼの変体仮名にある歴史 もののふの義に及ぶなし老の春 そらみつこの国よけれ辛夷咲く
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末黒野(すぐろの)や射撃場隣る大野原 十文字 雪解けの道雨が池へと登る 剱より出でしと掬ふ雪濁り 流氷や宇登呂の海の悲史いまも 葦を焼く人いまはなし水の音
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げんげ田や眩しきアストラガ(ラス)カーペット 無くしたる土のドクロのげんげ田よ 寝転んで見た青い空げんげの田 菜の花や故郷くにさき浄土なり 春宵や四方(よも)なる闇の音の中
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あぢさゐに朝よりやさし木の芽晴 母の忌を修して更に水温む ふるさとの溝に我が知る蝌蚪の紐 蝌蚪の紐いのちは流我も亦 踊子草の宴酣に帰り着く