行田法舎(ぎょうでんほうしゃ)のブログ

医療福祉と文芸が専門の田辺と申します。どうぞよろしくお願いします(^o^)

2024年4月のブログ記事

  • 060430

    060430 つつじ咲いて隠居の記憶甦る 市花といふつつじ大紫ひらく 晩春の雲抜きん出て鶴見岳 一と月を繰り上りたり青梅は 行春を未明の耳鳴と送る (繰り上がる季)

  • 060429

    060429 みなさんお疲れ様でした 今日を出発の日にしましょう 葉桜が愛狗の量子得て盛ん エントロピー葉桜目指し帰還せり 時間が止まりゐるよ今宵の緑闇 行春や頼られ頼るなき身にも 樟若葉歩いてゐれば明日となる (黄金週)

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  • 060428

    060428 必勝! 飯山あかり! 行春は多肉覇王樹ともにする 増えてゆくエケベリアかな夏隣 愛犬の御霊も灯り亀が鳴く 灯をともす粗四娘春送る 行春に多肉仙人掌又増ゆる (サボテン)

  • 060427

    060427 忘れよと葉桜が言ふ彼の一事 山吹に見よ平安の詩心 転生し良帰れかし春の宵 ヘルパーが当事者にされ春愁に 春深し悩みも深し酒飲むか (南洲)

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  • 060426

    060426 明日より黄金週 Xを休むかどうか迷いましたが生きの証のようなものなので年末年始以外は投稿ということにしました(^^) 少し融けミルキーな道春銀河 天頂の一メートルへ酸葉薹 遅れ咲き犬のふぐりが青可憐 カボスの芽よく伸びくれよ蝶が来る 辛夷咲く北の大地の幻に (らしさ2)

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  • 060425

    060425 愛犬の名残のいまだ夏隣 五本木に行かず久しや四照花  四照花はやまぼふしと読みアメリカハナミズキのこと わてほんまどないかしてや紫蘭咲く 姫神と男神神体山笑ふ  鶴見岳は男女二体のご神体 昭和平成令和と生きて夏隣 (らしさ)

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  • 060424

    060424 草は青弱きに与する性分に お人好しのみの一生に樟若葉 緞帳を見し日もありぬ四月行く 花菖蒲風やはらかな中に咲き 花菖蒲何か吉事のありやとも (愛犬)

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  • 060423

    060423 幼絵の川を越え飛ぶチユーリツプ チユーリツプ花の緑は君の夢 叔母の行くホームが決まる夏隣 蒲公英のほほけて我の老進む 犬ふぐり俺もやつぱり土が好き (湯たんぽ)

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  • 060422

    060422 無に帰すといふ理の謎や草青む 春ヒーターそこには愛犬良の霊 ハイデガーを地で行く独裁国落花 初蝶に遇ふそのための芹庭に 蜆蝶蝶言葉一言かけにけり (工作員)

  • 060421

    060421 事務所への背戸路にして花馬酔木 凹みたる心を癒し樟紅葉 産業路無駄に広きに茅花咲く 関崎も今年で終り老の春 お人好しのみが取柄や落花晴 (花菖蒲)

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  • 060420

    060420 愛犬の量子はいづく夏隣 海髪干して海村は皆働き手 清掃船黄に出航す春の湾 べら笠子小さくも良し釣了はんぬ 密漁と言ふなよ若布一本抜く 一般漁業権か (老人)

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  • 060419

    060419 八重桜桃色が降る下歩む 山吹に時代はかなりずれてゐる 戦争をしたがる馬鹿に春長くる パネル張り今年の山は笑はざり 電波盗られ山も盗られて春深し (X-エックス)

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  • 060418

    060418 赤茶けし海髪(おご)干して波止波無音 老いし青鷺老人我の魚を待つ 蒲公英のほほけて庭が季移る 湯の街の助演女優の八重桜 魚釣れぬ晩春の釣鳩と遊ぶ (志満先生)

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  • 060417

    060417 暖竹の筍伸ぶや潮の音 虎杖やここ関崎の我がいくり(いくりは岩礁) 魁けて著莪咲く旧市役所横 山吹の黄に咲き社協静かなり 諸葛菜咲き渚辺に恋心 (蛇崩)

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  • 060416

    060416 蕺草の芽の魚臭き噛みゐたり 昭和ほぼ何処にもなくて茗荷の子 未明覚め居間にさみしき春はやち 「らしい」とふ語は禁止とも桜散る 花仰ぐ日本の日本らしきもの (過程)

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  • 060415

    060415 春暁の駅故郷出て来し寝台車 そこここのとんがり帽子茗荷の芽 半義務の気楽さに鳴く遠雲雀 急がずに休んでお行き仏の座 蒲公英の黄も白も良し競り合ふな (関崎)

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  • 060414

    060414 清明やプラトニックの広野原 人はみな挫折を重ね青き踏む 時を消すための何でも春一句 二人一頭一頭の亡き春炬燵 苦しまず逝ければ至福落花はも (マーテル)

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  • 060413

    060413 白魚の中途半端を愛しけり 独活掘るや土の香りに涙して 目高をり川の端には淀みあり ガサガサをするクレソンの青を踏み 剽軽な顔で出でたりビリチョコが ビリチョコは国東両子弁でヨシノボリ (しづやかに)

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  • 060412

    060412 父母の亡き故郷に春の風 あまりにも歳月経たり花なづな 里川に鮠を釣らぬか友いづこ 春ヒーター老の季節は繰り下がり 春深し美味い物食ふのみの幸 (十薬茶茶2)

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  • 060411

    060411 しのび来る心筋の張り蕗の花 花桃の門や両子の払郷 清明の未明にひとり幽親し 花木枯れ写真の花と花見酒 落花して無常を更に言ひ張るか (十薬茶)

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  • 060410

    060410 厨まで侵略が居る花の昼 芽茗荷の下に愛狗の碗眠る 落胆もいつしか癒えて静か春 菜の花やこの国にまだ希望あり 老兄と老弟の春酒少し (実相寺)

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  • 060409

    060409 クルボアジエの萌ゆる勢ひ青き踏む 出過ぎなる蕺草の芽は茶に制す 蕺草の芽の厄介を薬にす 目の前に蕺草の芽を陰干す リンメイシアンツオンチヨンユエンマ春の鬱 (敬宮内親王殿下)

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  • 060407

    060407 やまざくら早赤茶けし葉が騒ぐ 目白来て葉から花へと遊ぶ昼 なりはひに着けと落花の散り急ぐ 花の昼うつつ真つことまほろばに 善悪も損得もみな花の昼 (デマ)

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  • 060407

    060407 春風やほぼ赤子なる我が向かふ 憧れはなほも東京春の雲 旅をせぬ日々とて踏むや春の土 連翹のとんとん拍子には咲かず 屯して蝌蚪は至福の時の中 (大嘘)

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  • 060406

    060406 しんしんと春茸の菌が榾に沁む 田平子が花穂立て旅に出よと言ふ 末端の俳人にして酸葉食む 時長けて早蒲公英が穂絮上ぐ 山桜盛んなる下四苦ひそむ (不穏)

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  • 060405

    060405 むしやむしやと蕺草の芽を食ふ男 サンタマリアの船形酒に春の雷 春昼に師の酒J.GAUVINを知る 生かじり蕺草の芽で身を惜しむ ひる返る燕は歴史めくれるか (山桜)

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  • 060404

    060404 春雷の遠くなりたる未明覚む 心いま内へ向かふに春の雷 轟きて何を諌むや春の雷 春雷の一閃時空過去に開く 政治家が民を欺く花の昼 (故志満先生施与)

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  • 060403

    060403 しづかさや無音たて糸春の雨 涅槃過ぎて為楽の雨のやはらかに 菜種梅雨かな我が庭の時移り 朝まだき目覚一響春雷す 闇を破る音けたたまし春の雷 (陽光桜)

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  • 060402

    060402 ドービル飲んで異国の春の潮の音 春の句にあまねく沁みて老の影 ドービルからサンタマリアで春の旅 春の短詩意味のなければ祈りとす 優しかり日本蒲公英の花の白 (舵なき船)

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  • 060401

    060401 サンタマリアのドーヴィル〆めや燕来る 注.サンタマリアもドーヴィルもブランデーの銘柄です 吹く南風に心がそよぐ一日かな 万作のほぐれて黄なる幸の中 霞立つ朝間の街を出勤す 窓外に咲く山桜褒美とす (まほろば)

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