行田法舎(ぎょうでんほうしゃ)のブログ

医療福祉と文芸が専門の田辺と申します。どうぞよろしくお願いします(^o^)

2023年2月のブログ記事

  • 230228詠

    春雷や闇破られてすぐに闇 一歩づつ脚を踏み出す雨水かな 啓蟄の来向かふ頃に引籠る 春泥を爪に残して代書室 無位無賞の一生もよろし春炬燵

    nice! 1
  • 230227詠

    雨水過ぎて街降る雨も山は雪 春の雪古き挫折の残滓(ざんし)とも 幻想に狂ひし普京戈の春(独善・普京>幻想・宇、の構図の暴走) 退化せし世に春の雷暴れ出づ 愛犬の喉を拭きやる梅日和

    nice! 2
  • 230226詠

    春深し心に孤独住まはせて 希望をも乗せて吹きをり春疾風 刀自命様咲きました梅の花 山は鶴見海は別府湾朝の月 犬よろけ己も蹌踉け老の春

    nice! 1
  • 230225詠

    瓜生島の伝へも経りぬ湾長閑 春一番をりをり吹けば心晴れ ふくらはぎ揉んで貰ひて春の昼 長閑かな寝ねれば跳びし一時間 麗かや海山統ぶる出湯街

    nice! 2
  • 230224詠

    春一番やさしさを呼ぶ音も容れ 未明しばしの春一番のあとしじま 春未明犬の快癒のなほ途上 ぎしぎしを庭に生ひしめ野とおもふ 草青めど矢筈豌豆伸びて摘む

    nice! 1
  • 230223詠

    有明の大弦月(だいげんげつ)や春めきぬ ありあけの大弦月も朧かな 春子いづ榾木(ほだぎ)朽ちしと思ひしに 春はやてらし遠音の迫り来ず 老といふ諦めに吹け春疾風

    nice! 2
  • 230222詠

    一本の朽木を捨てず春茸(はるこ)出る 朽ちしかと思ひし榾木春茸吹く 春泥を目地にと詰めて庭遊び もののふの命を守れ佐保姫は 梅の木を挿して祈るや安寧を

    nice! 3
  • 230221詠

    春愁の里山剱には如ず 寒うして只事ならずこの春は 曇の下に四国が見ゆる春の沖 春寒し父母の亡き欠落も 春泥に触つてみたく庭いじり

    nice! 3
  • 230220詠

    縮まりし心をほぐせ春の風 黄水仙黄の光浴むいやさかよ 東京へゆくんかいいな春の雲 食む口に茅花の甘さ過去遥か 春の夢ありしと歩む川の土堤

    nice! 2
  • 230219詠

    雨の音やさしがはたと冴返る 土叙の地震(なゐ)術なく祈る戻り寒 農事暦読みてひらめき梅を挿す 春寒の雨にさながら心閉づ 母の忌や春のオリオン被さり来

    nice! 2
  • 230218詠

    春深む五上四下の音階も ホ短調の我が歌声を春宵に 虐めらる夢千金の夜に目覚む お袋に後に従いて麦を踏む ラッカイネの田 春宵に弔ふ土叙の御霊をぞ

    nice! 2
  • 230217詠

    千金の夜音階の謎を知る 冴返る仕掛くる国はみな潰れ 愛狗癒え命令戻る春の昼 犬に合ふ忠義の一語水温む 街に住み春耕といふ庭いじり

    nice! 2
  • 230216詠

    夫婦一頭無為に至るや春炬燵 原色のCM疎む春の冷 春の温室(むろ)パイナツプルが熟れてきた らつさんといふ愛犬と春炬燵 春の雨音なくぬるる路悲し

    nice! 2
  • 230215詠

    一如とふ如一に気づく午後長閑 和製語の一如は如一正す春 土叙の地震(なゐ)佐保神さへや贄(にえ)執るか 人の愚は斯様と佐保の神言ふか 土叙ニ国弔ふひとり春未明

    nice! 3
  • 230214詠

    中国哉気球外警無法春 ㄋㄏㄎ(NHK)内有電視台春超寒 徐徐地蕗薹大了春深了 我望是和平耳哉春風裡 老我的超喜歓是春炬燵

    nice! 2
  • 230213詠

    調号のわきて♯の謎二月 音階は神の調べか水温む 残雪の固き汚れに心澄む 七十一歳春前蹴が完成す ♯一個の五上四下に風光る

    nice! 1
  • 230212詠

    テトラ核は無有の界ひ(さかひ)涅槃西風(ねはんにし) 中性子核生成成功に 撥ねられし猫いつか無く路の春 路の猫いつしか春の塵となり 石蕗の絮(わた)摘むやいづこに撒かむかと 大人(うし)逝きし静寂あはれ春の風

    nice! 2
  • 230211詠

    班雪(はだれ)もちほのをほのめの神の山 春の霜母逝きて早一年か 雪あはく湯郷温研いまはなく 薄氷(うすらひ)を置き蓴菜の池といふ 終活の家系図整理春浅く

    nice! 1
  • 230210詠

    左背に朝の春日や坂上る 春の夕満月の下欠け始む クレミンナリマンへ食指邪鬼二月 質量のなき原子核生れし春 春寒や心といひ何かを知らず

    nice! 1
  • 230209詠

    脚弱き老犬に寒明けにけり ニン月や音楽のなき床につく 雪嶺の際明るみて春となる 夕空に満月春の立ちにけり 東風吹いて心動けど釣に行かず

    nice! 2
  • 330208詠

    ひんがしに十四夜月や節分会 春立つて中国気球米を飛ぶ 春いまだ寒き路上の陰を過ぐ 節分会日々平凡を幸として 帰路に見る春満月を愛でにけり

    nice! 2
  • 230207詠

    春立つや夜尿ついでに早起し 立春や早起分は炬燵寝に 右肩に帯状疱疹感じ春 イブ飲んで生態系も春にする 浅春のアメリカ上空気球飛ぶ

    nice! 1
  • 230206詠

    長ドラマ大声に倦み老いて春 俳句三昧全て句材の春来る 後進へ継ぐツイッター春立ちぬ 行く道に芽吹乏しく寂し春 ささやかにせし鬼やらひ満ち足らふ

    nice! 3
  • 230205詠

    衰へて夫婦一頭鬼やらひ その方(かた)に幸確(しか)とある恵方かな 豆撒いて七十一個食つてみるか 未明の居間庭は蕗の薹太りゐん 南南東のやや南とふ恵方かな

    nice! 1
  • 230204詠

    非道への空しき非力我の春 ワグネルを忘れてならず二度の春 ロシアとふ巨大な負力退かず春 拷問虐殺敢へてぞ記す春又来 佐保神の兆しを見とめ青き踏む

    nice! 1
  • 230203詠

    二ン月の草の幼き香を愛す つくばひの氷昭和が生きてゐる 万作の黄にほぐれたる平和あり 猫柳池あるゆゑに池へ歩む 庭の草よごれ汚れて年越えし

    nice! 1
  • 連祷

    いま歩いてやっと事務所に着きました 昨日の夕方少し春一番らしき風が生暖かく吹いたのですが、今日は少し寒いです 「冴返る」か  230202詠 連祷は成長なるよ四温けふ 連祷の沁みたるわれに日脚伸ぶ 連祷の磴上り来て春日浴む 連祷のみるみるうちに雪柳 連祷の時熟すれば花れんぎやう

    nice! 1
  • 230131詠

    冬更けて俳句三昧定着す 炬燵のうへに紙片置いて句現待つ 老いにつれ子どもに戻り蜜柑剥く 赴くまま心を遊ばせ冬一日 ふるさとは遠くなりたり霜柱

    nice! 2
  • 230201詠

    音楽の夢締め括り春を待つ ラストアルバムFINALEをなし冬送る 母の亡き身を整理して春や来ん 一趣味を了へて身軽に春隣 冬の蚊とまがふ飛蚊も今追はず

    nice! 1