行田法舎(ぎょうでんほうしゃ)のブログ

医療福祉と文芸が専門の田辺と申します。どうぞよろしくお願いします(^o^)

2018年2月のブログ記事

  • 第86篇:無聊

     無聊 曇天不会去釣魚(曇天魚釣りにいくを得ず) 籠居安慰我無聊(居に籠りわが無聊を慰む) 聴研大人来此城(聴く研大人この街に来り) 予定打開俳句会(俳句会を開く予定なりと) 兄是我的老朋友(兄はわれの古い友にして) 成了俳句重鎮人(俳句の重鎮の人となりぬ) 我在過的六十歳(我はとうに六十を過ぎて... 続きをみる

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  • 梅花盛開

    (第85篇:梅花盛開) 冬甚冷不緩不過(冬甚だ寒く緩まざりしが) 梅終于開諸鳥来(梅ついに咲きもろ鳥来る) 雖季節常時変遷(季節は常変遷するものを) 近来只欲好日続(近頃は只好日続くを欲る) 昔巡游過蓴菜池(昔蓴菜池を巡りしのあり) 付近処処開梅花(近くの処処梅の花咲けり) 俳友辺談辺逍遥(俳友語... 続きをみる

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  • 作品5句:馬ん首

    二日酔だへろへろ やつと頂上あれは瓢箪島か姫島か お宮ん秋はひつそり閑とけんぽ梨拾ふ 遠足帰り落葉どけて池ん水のむ 夜道馬ん首が下がる木ん下は走れ

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  • 作品5句:盃の雫

    讃へよ空も晴れる ひばり鳴きつつ空になつた おこぼれのやうな盃の雫飲む 寒雷硯は月を浴びてゐたのに やさしさも兜太どこか侍だつた

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  • 今日から自由律俳句

    今日から文芸を少し遊ぶため 自由律俳句を作ることにしました 全くの自由ですでは最初の5句をまとめます   パシュートぱしっと金   雨水過ぎしに兜太逝くか   望外と喜び野党が法案をクズ籠に   こんな早春木葉木菟鳴いて   長閑だ翌日冷え込む

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  • 短歌1首のコスト

    昔短歌1首のコストはいくらぐらいかと 計算してみたことがあります その頃よく旅行をして1旅行につき30首作っていたので 計算すると2,500~3,500円くらいだったと思います 歌人はよく作品をまとめるために海外旅行をしますが そんな人はもっと高くつくかもしれません 一方雑誌に発表を求められた時は... 続きをみる

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  • 近詠5首:なづな

    やすらかに春の朝日のさし来りやうやくに得 る至福の如し 梅の木に蕾のあまた付ける見ゆ寒かりし日々 を越えたる力 ひしひしと平成の幕迫りくる戊戌の年の春浅 き頃 菜の花を見に古里へ帰ろかな兄と飲む酒もさ ぞ美味からん 道のべに白つつましきなづな咲き両子の谷は 常のしづけさ

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  • 歯磨きのトラウマ

    手前味噌ですが昔歯並びに自信をもっていました ところがある時期磨きすぎて一本のみが弱って抜け その後はがたがたと総崩れになりました そんなトラウマから歯磨きはお風呂に入る時しか しないことに決めていました ところがこの頃一つの発見がありました 老化のせいと思っていた睡眠の細切れ癖が 寝る前に葉を磨... 続きをみる

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  • 東京病

    私はいわば東京病です というのは周期的に東京の空気を吸いたくなるからです これは高校の時からで 学校の机に上りの汽車の時刻表を刻んで 過ぎゆくのを見ていた頃からなのです 理屈なく東京に行きたくなったなあ(笑)   春寒のいくばく緩み旅心  田辺風信子

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  • 第84篇:六十六歳

     (第84篇:六十六歳) 六十六歳我自在(六十六歳われは自在にして) 少為代書屋工作(少しく代書屋の仕事をなす) 周五周日去釣魚(土曜日曜は魚釣りに行きて) 棘道越峠不愉乎(荊道嶺越せば愉しからずや) 唐突聴見砲弾音(唐突にきこゆる砲弾の音が) 日出生始演習嗎(日出生に演習の始まりしか) 世上変遷... 続きをみる

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  • 第83篇:春雪

    (第83篇:春雪 平成30.2.11) 春日下雪在陽光(春日は陽光ありて雪が降り) 雪耀且舞如昭和(雪耀い且舞うは昭和の如し) 隣家瓦上見薄雪(隣家の瓦上にうすら雪見え) 心平穏而思終居(心平穏にてついの居と思う) 鄙人作為城市人(田舎の人は街の人となりて) 徐忘去了野山土(徐に野山の土を忘れ去つ... 続きをみる

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  • 何となく覚えていた歌

    子供の頃何となく口ずさんで覚えていた歌があります 歌というよりラップのような ラメチャンタラギッチョンチョンデパイノパイノパイ です 昨日ふと口から出てきたので 「一体この歌は何だろう?」と調べてみたら 何と、大正時代に流行したコミックソングでした しかもメロディは、 アメリカ歌曲『ジョージア行進... 続きをみる

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  • 懸案の解決

    (懸案の解決) 去年8月からの懸案がやっとのことで 解決にこぎつけました 48年くらい前からの相続放棄事案を さかのぼって調査したものの不調 その後本物の特別受益証明書が 偶然発見されて事態は好転し解決へ 本当にドラマチックな事案でした めでたしめでたし(笑)   春寒に思ひもかけぬ吉が出る  田... 続きをみる

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  • 近詠5首:寒波

    (近詠5首:寒波) 立春を過ぎしが寒波つづきをり十数日の閉塞 の内 音立てて北西の風吹きやまず心はおもき沈う つにあり 良き事の何かあらぬかこの日頃春の日差を待 ちかねてゐる 水道の凍るか知れぬ寒風の吹きすさぶ音今夜 もつづく 二十日余も居座る寒波一向に衰ふる兆しなく てしばるる

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  • 冬用作品:寒星

     (冬用作品:寒星) 破(や)れはちす寂滅為楽(じゃくめついらく)とも見えず 庶民われは根深汁にも勇気湧く 待春の日がな一日外見をり 寒星を拾ひ暖めあげよかな 悴んで指を噛みたる日もとほし

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  • 寒いですね!

    もう寒いとしか言いようのない寒さですね 北海道には何回か行きましたけど 零下10数度というのになぜかからっとしていましたが こちらの寒さは陰湿なような底籠るような寒さで 全くすべてがいやになるような寒さです 今日は一日中暖房を入れて身近にはヒーターを置いて とにかく時間を過ごそうと思います(笑) ... 続きをみる

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  • 山といふ山雪だらけ

    今朝思いついたフレーズをタイトルにしました 鶴見岳も扇山もそのつづきの山も雪だらけです 何と寒い今年の冬でしょうか 東京も雪とのこと早く春が来てほしいですね 今日は久々にゆるりとできるのではと思っています 貧乏忙しかったご褒美をもらい無為を楽しみたいです   湯の町や山といふ山雪だらけ  田辺風信子

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  • 夏用作品:知恵の毒素

    (夏用作品:知恵の毒素) 仕事後の先づはビールを至福とす 日蔽の奥の暗みに豆腐売る(日吉本町赤門坂を下りた処) 日傘して妻には別の顔がある(日傘は人を晴へ) 日焼の子知恵の毒素をまだ知らず 兄とわれ腹を並べて昼寝せり

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