2018年2月のブログ記事
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二日酔だへろへろ やつと頂上あれは瓢箪島か姫島か お宮ん秋はひつそり閑とけんぽ梨拾ふ 遠足帰り落葉どけて池ん水のむ 夜道馬ん首が下がる木ん下は走れ
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讃へよ空も晴れる ひばり鳴きつつ空になつた おこぼれのやうな盃の雫飲む 寒雷硯は月を浴びてゐたのに やさしさも兜太どこか侍だつた
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今日から文芸を少し遊ぶため 自由律俳句を作ることにしました 全くの自由ですでは最初の5句をまとめます パシュートぱしっと金 雨水過ぎしに兜太逝くか 望外と喜び野党が法案をクズ籠に こんな早春木葉木菟鳴いて 長閑だ翌日冷え込む
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やすらかに春の朝日のさし来りやうやくに得 る至福の如し 梅の木に蕾のあまた付ける見ゆ寒かりし日々 を越えたる力 ひしひしと平成の幕迫りくる戊戌の年の春浅 き頃 菜の花を見に古里へ帰ろかな兄と飲む酒もさ ぞ美味からん 道のべに白つつましきなづな咲き両子の谷は 常のしづけさ
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私はいわば東京病です というのは周期的に東京の空気を吸いたくなるからです これは高校の時からで 学校の机に上りの汽車の時刻表を刻んで 過ぎゆくのを見ていた頃からなのです 理屈なく東京に行きたくなったなあ(笑) 春寒のいくばく緩み旅心 田辺風信子
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子供の頃何となく口ずさんで覚えていた歌があります 歌というよりラップのような ラメチャンタラギッチョンチョンデパイノパイノパイ です 昨日ふと口から出てきたので 「一体この歌は何だろう?」と調べてみたら 何と、大正時代に流行したコミックソングでした しかもメロディは、 アメリカ歌曲『ジョージア行進... 続きをみる
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(近詠5首:寒波) 立春を過ぎしが寒波つづきをり十数日の閉塞 の内 音立てて北西の風吹きやまず心はおもき沈う つにあり 良き事の何かあらぬかこの日頃春の日差を待 ちかねてゐる 水道の凍るか知れぬ寒風の吹きすさぶ音今夜 もつづく 二十日余も居座る寒波一向に衰ふる兆しなく てしばるる
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(冬用作品:寒星) 破(や)れはちす寂滅為楽(じゃくめついらく)とも見えず 庶民われは根深汁にも勇気湧く 待春の日がな一日外見をり 寒星を拾ひ暖めあげよかな 悴んで指を噛みたる日もとほし
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今朝思いついたフレーズをタイトルにしました 鶴見岳も扇山もそのつづきの山も雪だらけです 何と寒い今年の冬でしょうか 東京も雪とのこと早く春が来てほしいですね 今日は久々にゆるりとできるのではと思っています 貧乏忙しかったご褒美をもらい無為を楽しみたいです 湯の町や山といふ山雪だらけ 田辺風信子
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(夏用作品:知恵の毒素) 仕事後の先づはビールを至福とす 日蔽の奥の暗みに豆腐売る(日吉本町赤門坂を下りた処) 日傘して妻には別の顔がある(日傘は人を晴へ) 日焼の子知恵の毒素をまだ知らず 兄とわれ腹を並べて昼寝せり