近詠5首:余花
(近詠5首:余花)
樟の木の若葉の光ふりそそぎ傷心の日々眠る
路ゆく
春潮のおのおのまとふ光あり波おのづから岸
に寄せつつ
余花の下語らひながら少女ゆく光る生を生き
てゐるらし
事務所よりいづれば街に風光り生みなぎる息
吹にひたる
あかつきの光しづけく差しゐたり旅の久しき
一生とおもふ
(近詠5首:余花)
樟の木の若葉の光ふりそそぎ傷心の日々眠る
路ゆく
春潮のおのおのまとふ光あり波おのづから岸
に寄せつつ
余花の下語らひながら少女ゆく光る生を生き
てゐるらし
事務所よりいづれば街に風光り生みなぎる息
吹にひたる
あかつきの光しづけく差しゐたり旅の久しき
一生とおもふ