行田法舎(ぎょうでんほうしゃ)のブログ

医療福祉と文芸が専門の田辺と申します。どうぞよろしくお願いします(^o^)

2023年12月のブログ記事

  • 231227

    231227 では明日よりお休みとなります皆様よいお年を(^^) 権謀も揺動も去れ大晦日 損得と愛欲に澄め冬銀河 怨念は鎮まらぬのか年の暮 大人逝きて破茶滅茶の国大寒波 十余り七をちの法を尊み初明り (つづき) 行火抱き良君夢に来てくれな ヒーターの音ぼうぼうと頭が呆ける 良呂庵に目覚むる爺の大旦... 続きをみる

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  • (年末年始のお知らせ)

    (年末年始のお知らせ)  当方、次により年末年始のお休みとさせて いただきます  本年は大変ご愛顧下さり感謝申し上げます  来年もよろしくお願いいたします   仕事(ブログ)納め 12月28日   仕事始め       1月 4日   休みは今月28日-来年1月 3日

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  • 231226

    231226 いつ知らにサンタの側の聖夜かな 及ばざる塩狩峠聖夜けふ 愛ほしき狗を逝かしめて聖夜とは 一年の悔吹き散らせ虎落笛 蜜柑食ひ父の海村ふと思ふ (乱世) 上記の歌中、「大和」の使用が愛国主義等過激な思想を 帯びているのでは、との誤解を生じさせかねませんので、 その言語使用に関する私の所見... 続きをみる

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  • 231225

    231225 木枯が海へ傾く坂下る ヒーターの音する居間に追寝せり 蜜柑食ふ種のなければ優しくて 一カ月蕾なりしがお茶の花 都市も亦自然の内と虎落笛 (文化比較)

  • 231224昭和の餅搗三

    231224昭和の餅搗三 餅搗は戦後農家の幸福の象徴故この篇まで 石臼に餅を捏ねゐる父真顔 搗き上げて悲鳴の父が酢餅食ふ 蟇(ひき)居着く土間の井戸側餅を搗く 餅搗の音一年の区切の音 餅搗の音一年が完遂す (両国)

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  • 231223昭和の餅搗ニ

    231223昭和の餅搗ニ 餅搗の三十臼に届かざり 雑煮餅父兄我の各十個 餅搗の未明の音で夢覚めき 蒸釜の五段の米が蒸し上る 搗上げて先づ橙の酢餅より (先師)

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  • 231222昭和の餅搗一

    231222昭和の餅搗一 父母思ふ三十臼の餅搗も 粟餅も搗きたり黄色に光る餅 餅に搗く前の飯をば父食ひし 餅搗いて音は家族を誇らしむ かき餅もあられも搗きし昭和かな (メデイアと官僚)

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  • 231221

    231221 年明けぬ愛犬の死を認むるか 愛犬は然るに神ぞ初明り 鶴見嶺を見する光の初明り もう一年生きてみようか年男 静けさが冬の身に沁む孤独なり (無位無賞と善三郎)

  • 231220

    231220 蝋梅や字を岩渕とふ辺り 千三百余度の年越し両子寺 般若塚も払(はらひ)も寒し両子道 後高齢ケアの老に時雨かな 他己に生き何の寒さぞ我が一生(ひとよ) (他己へ)

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  • 231219より新年詠

    231219より新年詠 過去の実感に基づき先取作句、即ち今日より新年詠とします 愛狗との境一線去年今年 一茶忌のしばしに続き辰年来 甲辰の年なり我の辰の年 悲しみは尊厳になれ初明り 年明けて天の唐鋤闇を鋤く (渕上大姉)

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  • 231218用

    231218用 冬暁の海から明くる出湯街 吉吉と我を励まし冬雀 天国はどうだい良君寒うないか 冬の蚊のいまだ黄色い声に攻む 芸か否俳句は生きぞ鳰の水 (声主の論)

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  • 231217詠

    231217詠 冬暁のふとろ下弦の月に添ひ 辛うじて枝に日を浴み冬紅葉 落下待つ葉のニ三枚梅冬木 冬麗やぐい飲に注ぐナポレオン 密かなる至福今宵のとろろ飯 (表現)

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  • 231216詠

    231216詠 狗を祀る神主に似て十二月 さきはひにさちはひもあり年迫る 火吹竹ふき五右衛門の風呂沸かす 竹伐つて橇に穿かせよ子供らよ 弥栄の令和甲辰の明けを待つ (酒と金銭)

  • 231215詠

    231215詠 寒雀負けるな爺も生きてゐる 徒労すも越冬蛹見つからず たふとけれ一輪のみの石蕗の花 餅搗はニ粁と決めた止めないぞ へそ曲り現役もどき十二月 (キヤリアー)

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  • 231214詠

    231214詠 意識とふ量子の波動年惜しむ 国盗りは冬の街樹の下進む 大悪を術なく流し冬ざれに 冬昴へと帰りたる人一人 九段下に唱ひし昴老いて冬 県人会・Sアナ司会 (経済)

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  • 231213詠

    231213詠 君らまだ空腹なのか寒雀 命とは選び得ぬもの冬の蝶 水鳥ら水に誘はれ眠るらし 海鼠とふ不可解物を愛でて食ふ 冬草となりたる庭の芹林 (銀漢)

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  • 231212詠

    231212詠 ブランデー飲めば優しや冬日差 しんしんと長夜は伸ぶる夜の更に 欠落を紛らはすかなお燗酒 餅搗はニ臼にせむ一人言つ 贅沢の一つが叶ふ柚子湯かな 失礼、今日は12日でしたね。よくやらかしてすみません(笑) (見守りケア)

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  • 231211詠

    231211詠 乞ひのみて昭和の味や大根汁 大根汁然ともなきに田舎人 茶の種を庭に拾ふも日和かな 先立ちし愛狗を思ふ冬日和 六個置き三角形やお茶の種 (介護)

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  • 231210詠

    231210詠 良つさんと嗚呼別れたり年の暮 辛うじて治りし心冬北斗 嘆きても愛狗はゐぬぞちやんちやんこ 冬の蚊を打ち挟みたり俳句帳 頼れるは暖房機以下エトセトラ (あかりとふとろ) 注)あかりぼしは火星、ふとろほしは金星をいいます。

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  • 231209詠

    231209詠 年晩れて良呂庵とふ書庵生る 良と呂が二柱の神年の暮 愛犬に先に逝かれて年の暮 屋号をば良呂庵とし年用意 冬未明あかりふとろの下通ふ  注)あかりぼしは火星、ふとろほしは金星 (心と言語)

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  • 231208詠

    231208詠 押し迫り愛狗と生きし年惜しむ 愛狗はや過去へとなるか行く年よ 隣国の情報過多の日々師走 老の身をやさしく照らせ冬銀河 日溜りに密かに育つ蕗の子よ (大根汁)

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  • 231207詠

    231207詠 水鳥の寂滅為楽肯へり 日溜りへ歩み来れば土手となり 日向ぼこ欲るも縁側なき世かな 冬芹を蝶の墓場と言ふ勿れ 翁の背追へる夢中の枯野かな (権威)

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  • 231206詠

    231206詠 落葉舞ふ舗道は既に恋もなく 夕時雨過去の別離がなほも湧く 表層の言葉に流れ年の暮 冬芹をひそかに我の成果とす 古木なる梅の一木の冬木立 (江戸表)

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  • 231205詠

    231205詠 焚物採りに来りし冬の山静か 焚物は松の枯葉より探す 焚物採り報はる父母の労ひに 風呂沸す火吹竹にて吹き起こし 孖渓とふ涸川よりの水沸す (良と呂)

  • 231204詠

    231204詠 息白く小学生は道走る 母ちやんをしきりに思ふ蕪汁 海鼠腸を丹念に抜く飲兵衛は 狸汁二度は食ひたり昭和の日 足袋を穿く踵の内で確と留め (良呂庵) 良呂は私の愛犬(故)で、良はラッキー呂はロブです

  • 231203詠

    231203詠 俳人よ時代を詠めや冬ざれぞ ヒーターに涙を流す老耄か しんしんと年詰りゆく今に住む 石蕗咲くは今年一茎のみらしき 冬既に蕗の薹の子四つほど (国東熊毛)

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  • 231202詠

    231202詠 兄の電話「忘年会に汝(われ)も来(け)え」 ヒーターの音かうかうと過去が湧く エントロピーはやはり増大年詰る 極月や無明言語へ突き進め 滾滾と冬の泉が内に湧く (両子嶺)

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  • 231201詠

    231201詠 音のなき黄のクラスターピラカンサ 腰いまだ不発の残滓師走はや Xに己を浮かべ電炉浴む 日向ぼこ欲るなら出でて土手へ行け 日溜は石垣に触れ歩むべし (歌詠み)

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