行田法舎(ぎょうでんほうしゃ)のブログ

医療福祉と文芸が専門の田辺と申します。どうぞよろしくお願いします(^o^)

2023年4月のブログ記事

  • 230430詠

    筍食ふ街に住み着く老人も 筍美味し少しパンダになりし我 ほほけたる田平子を抜く老の暇 庭ゆたか山芋の蔓芽を吹きて 長州の武運千金の夜となる

    nice! 1
  • 鶴見句会吟行即詠5句

    4月28日別府鶴見句会吟行にて日出町暘谷城址や的山荘ほかを巡る 即詠5句 田辺風信子 石垣は大き盆なり新樹光 山荘の飛石を踏む影薄暑 大樟の下に若葉の光浴む 青梅と凪ぐ海隔て鶴見岳 海中(わたなか)に湧ける清水も薄暑かな

    nice! 2
  • 230428詠

    やさぐれの仲間も遥か茅花の穂 映像の剱に見入る春未明 遠ぞきし挫折の甘ささくらんぼ 葉桜の光を浴みて更始とす 千萱の穂風にゆるるや漁師町

    nice! 1
  • 230327詠

    十分に生きたと思ふ春の月 長実雛芥子愛でをり己一人のみ 春宵に変体仮名の深化あり 晩春の朝起きしかば常の打坐 鬼野芥子の絮ほほけ飛ぶ庭の中

    nice! 1
  • 230426詠

    春昼のひねもす仮名の虜かな 春の暮介助車を引き犬歩く 車通らぬ時晩春の坂となる 逃水を見たり横峰の下り坂 人はしばしば春の海辺に恋拾ふ

    nice! 2
  • 230425詠

    うららかや老人歩く手を腰に 閉め切りし飲食店の暮れのこる 四月にて故なき躁の我が居る 春暁のやさしさ満ちて湾の沖 書肆となる夢春宵の行田舎

    nice! 1
  • 230424詠

    寒暖のこれほどまでの春暑し 愛犬も春の暑さに喘ぎをる 暑いかとおもへば寒さ春の朝 すかんぽの薹あまた立ち庭盛ん 自然薯の蔓いく本も伸ぶ庭に

    nice! 1
  • 230423詠

    茅花食ひ戦後は山野輝けり 引きちぎり韮は塩揉み喰らふべし 木瓜咲いて花の朱色は花のもの 遠足の帰路ため池を標とす 春暁をふり返る坂沖低し

    nice! 1
  • 230422詠

    春月と我とが睦む徒歩通ひ さきがけて大紫のつつじ咲く 春風に心まかせて鶴見坂 星宿は緑の闇に移ろへり 母の二本が四十二本に茗荷竹

    nice! 1
  • 330421詠

    うまごやし一遍上人上りし浜 かたかごやもう悩むのはよせよ君 寝転んで空を見よとぞ紫雲英咲く 覗き見る仏所の枝垂桜かな 沈丁の平等互恵の香りかな

    nice! 2
  • 230420詠

    朧かな対人赤面恐怖症 狭けれど蜥蜴のあそぶ庭長閑 鬼野芥子の絮風に乗る目借時 花馬酔木近道といふせどの道 大義なく人と疎遠や晩の春

    nice! 1
  • 230419詠

    地下車庫に帰るいく年つばくらめ 燕来るしばらく返る技見せず 草野球に興ずる平和雲雀鳴く 赤提灯いつしかなくて馬酔木咲く 育める関の虎杖をさなけれ

    nice! 1
  • 230418詠

    田の傷は泥にて癒す畦を塗る 青き踏むとき老人も生きてゐる さしあたり馬刀に塩差す磯遊び 春燈の下にしのぶや真砂女さん 四阿(あずまや)の遍路覗きし日も遥か

    nice! 1
  • 230417詠

    尺取の虚空を探しあぐねをる 大手毬汝をつく娘はもうゐぬぞ 満天星(どうだん)や媼(おうな)の庭に君臨し 蛙よりお玉杓子を愛しけり 宇宙とふ無限の流蝌蚪の紐

    nice! 2
  • 230416詠

    不穏なる世の中となり春愁ふ 声上げて若きら通る落花路 菜の花やいつより情緒失くししか ありあけの春月清き此岸かな 春月と我の一人の歩みかな

    nice! 1
  • 230415詠

    プリムラのいまだに眠るただ低く ありあけの春の月みゆ山のきは 木香茨たとふれば黄の舞踏会 何がなし飛ばして気づく灌仏会 落花してしばしの夢にひたるかな

    nice! 2
  • 万緑忌の提起

    俳人として、来る7月8日を悼み「万緑忌」を提起します (他のいいのがあれば同意します)230414詠 草莽に虹を架けたり万緑忌 この国に在るを讃へし万緑忌 示したる未来は広し万緑忌 自由をば善と示せり万緑忌 草莽を吹く風の音万緑忌

    nice! 1
  • 230413詠

    柿若葉農滅ぶとぞ嘆きしが 葉桜や地位争ひに敗れし日 争ひの渦中にゐし日樟若葉 朝に生れ夕べ白骨新樹光 とかとんとん未だに鳴るや春炬燵

    nice! 1
  • 230412詠

    柿若葉農滅ぶとふ夢さめて はたと湧き「メデイアは死んだ」春未明 春潮の届く先まで歩み寄る 春の浪へと踏み入つて釣るをとこ うつむいて浜を彷徨ふ防風摘

    nice! 1
  • 230411詠

    ロゴ作る窓外の木は葉桜に なるべくは無為に居りたし鳥雲に 新葉の中帰りけり払郷 ふるさとはいつも懐かし新樹の香 緑闇真夜が息づく頃たのし

    nice! 1
  • 230410詠

    230410詠 春月の下わたつみの遠き沖 明けゐたる春天の下出勤す ありあけのオリオンにして朧なる 坂多き出湯の街や春の夕 花菜みち遍路のごとく帰郷せり

    nice! 1
  • 230409詠

    貧しくてツツジを食ひし昭和かな 酢漿の酸つぱき葉つぱ食ひし日も をちこちに酸葉の薹の立ちにけり 春の夕白き月みゆ湾の上 くたびれて飲む珈琲の湯気朧

    nice! 2
  • 230408詠

    椿落つ天地揃への一移動 樟落葉降るや挫折の日のやうに 葉桜や一斉奪還策動く 老人に青梅まぶし未来はも さきがけてつつじ咲きそむ出湯(でゆ)の街

    nice! 1
  • 230407詠

    春の雨やさしや母のいまは亡く 春月の坂下くろき湾の面 春天に燃えありあけの火星かな 玄関の枠茶に塗りて春深し 春暁の光る平の別府湾

    nice! 1
  • 230406詠

    落花してあとは甲辰年を待つ 母植えし桜満開みて宴 帰郷せば母の手植の花盛ん 草の香のあふるる両子風光る 春風を心の中に溜めゐたり

    nice! 1
  • 230405詠

    茗荷の子日に日に伸ぶる庭の中 春茸吹くとも喰らはるる蛞蝓に 蒲公英のことしもこなし絮飛ばす 田平子の黄のちりぢりに庭を占め 挿木して葉の出でし梅力尽く

    nice! 1
  • 230404趣業融合

    230404趣業融合 委任時は本人依頼落花前 委任状通帳と印落花受く 委任受け鷹は鳩身元人に化す 全支出セカンドオピニオン青き踏む 葬祭は前渡預かり花明り (ニ) 遺言書は公正証書鷹鳩に 本人の意志は敬聴花仰ぐ(最重要なり) 身元人即執行人花明り 禁忌とは利益相反花に雨 春愁や金に移ろふ心あり

    nice! 1
  • 230403詠

    一様に咲く潔さチューリップ 時長けて踊子草の汚れけり 連翹の終りのしどろもどろかな 春めくや肩の軽さのいくばくか 陽炎へる坂を下れば水車小屋 横峰の精米所

    nice! 1
  • プーチンの表明

    プーチンは、海外のロシア人を守る必要があるときは軍隊を出すと正式に表明したとのこと。ちなみに、北海道のアイヌ人はロシア由来とか???

    nice! 1
  • 230402詠

    落花しんしんひととき空に遊ぶかな 肋骨のごとき雲行く春の空 白椿ぼてぼて落ちてよごれけり 花衣高崎山のニ三日 菜の花の坂下とほく沖光る

    nice! 1
  • 230401詠

    春深し無為なる時が身を癒し しんしんと春宵の時身に沁むる よくふえて黄の田平子の嫌はるる 見守りを負ひたる重さ鬼野芥子 長閑さや愛狗にうたふ仔守唄

    nice! 2