作品5首:23年秋の2
とろろ飯食へば口中に土の香の満ちてゆたけ
し年晩れんとす
明け遅き外に烏の声きこえ遠き太古へ思ひの
めぐる
震災に涙流して過ごしたる三月の日々過ぎて
しづけし
今年はや暮れんとしつつ厄明けのわが身はか
くもいとほしきもの
怠惰なるわれの起居に得しものを歌に作りぬ
命といひて
とろろ飯食へば口中に土の香の満ちてゆたけ
し年晩れんとす
明け遅き外に烏の声きこえ遠き太古へ思ひの
めぐる
震災に涙流して過ごしたる三月の日々過ぎて
しづけし
今年はや暮れんとしつつ厄明けのわが身はか
くもいとほしきもの
怠惰なるわれの起居に得しものを歌に作りぬ
命といひて