近詠5首:冬の潮
冬の潮
おもむろに梅の老木の形みえ朝明けんとす極月の庭
明け遅き師走の朝やかくしつつ年暮れて新しき年を迎へん
万両の赤き実あまた生りゐたり庭に小鳥の運びし一木
山芋の天狗の鼻の枯れ付きて庭木の梅に冬の日がさす
徐に七時を過ぎて明けながら遠わだつみがほのぼのと見ゆ
冬の潮
おもむろに梅の老木の形みえ朝明けんとす極月の庭
明け遅き師走の朝やかくしつつ年暮れて新しき年を迎へん
万両の赤き実あまた生りゐたり庭に小鳥の運びし一木
山芋の天狗の鼻の枯れ付きて庭木の梅に冬の日がさす
徐に七時を過ぎて明けながら遠わだつみがほのぼのと見ゆ